'98将棋ブログ

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関東・中部・関西・中四の同期4人が共同ブログを始めたようです

秋季個人戦自戦記(あるす)

 夏も終わりますね。

何でもできると希望を持って臨んだ夏休みですが、気づけば将棋ばかりやっていた気がします。

だらけているだけの日も多くあったのでそういう時間をもっと有効利用できればいいのですが....。

 

今回は9月17日(日)に行われた関東秋季個人戦1回戦について自戦記を書いていきたいと思います。

 一局を通して見たい方はこちらからどうぞ。

 

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夏休みを振り返ってみたり(Ray)

振り返るって言ったって、まだ10日ほど残ってるんですけどね。一通りイベントは終わったことだし、備忘録でも残そうかと。

 

この夏は色んな所へ足を運びました。

宮城、岩手、長野、岐阜、東京(埼玉、神奈川)、京都×2、大阪、広島×2…といった感じです。

青春18きっぷが存在して良かった。ありがとうJR…

とはいえ、ほとんどは将棋の大会などであまり観光は出来なかったので、これらの地域にも、もう1回は足を運んでみたいですねー

大学生の夏休みと言えば、海に行ったり夏祭りに行ったり…みたいなのを想像してた時期もありましたが、そんなものは無かった。

ひたすら部室に閉じこもって棋譜を並べ、思い出したようにどこか遠い所へ行ってはボロボロになって名古屋に戻り、再び部室に引きこもる…のサイクルを繰り返しておりました(白目)

 

しかし、色んな所へ行ったおかげで非常に多くの方々とお会いできました。名古屋に来てくださる方も多かったし…皆さん本当にありがとうございました

 

後期が始まってしまえば、そう簡単には遠くへ足を伸ばすことは出来なくなってしまうと思います。しかし、また休みが来れば私はどこへでも飛んでいきます(鈍行で…)

 

私が広島を出て名古屋を目指した理由もそうですが、将棋を通じて生まれた素敵な出会いのひとつひとつを、これからも大切にして行きたいなぁ、…と思えた有意義な夏休みでした。

対四間飛車ミレニアム:第1章〜▲6七金型編〜(Ray)

ミレニアムの生まれた経緯について、第0章の記事で軽く紹介させていただきました。今回からは詳しい変化を調べて行こうと思います。

しかし、予め断っておきたいことが2点、

1.居飛車が先手の場合を想定

2.振り飛車藤井システムの駒組について、先に△7四歩と突く形を想定

 

…1については、元々ミレニアムが後手番で千日手を狙う戦法であることが理由です(図1)

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図1から△8四飛と浮いて次の△7五歩を狙うと、先手は▲6六角と上がって受けることになります。しかしそこで△8一飛と引くと今度は△8六歩以下の仕掛けが生じるため、▲7七角と受け…以下△8四飛▲6六角△8一飛▲7七角…といった順です。

これで先手番を掴んで不満なし…といった内容でも構わないですが、記事にするには物足りないと感じました(笑)なので、先手番でミレニアム側が積極的に仕掛けを狙うような変化について調べたいと思った次第です。

2について、藤井システムでは△7四歩を先に突くか△6四歩を先に突くか、という分岐がありますが、△6四歩と突く形に対しては▲5五角と飛び出る手(図2)が有力であり、これは後にミレニアムに組むにせよ、少し異なる分類となるため今回は割愛させていただきます。

(図2)

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(初手からの指し手)

▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀△4二飛▲6八玉△3二銀▲5六歩△7二銀▲7八玉△7四歩▲2五歩△3三角▲5八金右△9四歩▲7七角△4三銀▲6八角(図3)

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(図3は▲6八角まで)

最序盤は一般的な持久戦の駒組と変わらないと思います。

工夫と言えるかどうかは分かりませんが、△9四歩に対してすぐには端歩を突き返さない方が良いかと考えています。

当然ミレニアムに組みあがった局面を想定すると▲9六歩の一手は入っていた方が得が大きいです。しかし

1.駒組を一手早めたい(他に手を掛けたい)

2.居飛車穴熊のフリをすることで後手玉を居玉に留めさせたい

…という点から、端歩を省いた局面を想定します。

2の主張は図1の▲6八角で効果が表れます。ここで△4五歩は▲2四歩△同歩▲同角に△2二飛と回れない(▲3三角成が王手)ため、後手の応手を△2二飛に限定している意味があります。

 

(図3以下の指し手)

△2二飛▲6六歩△4五歩▲6七金△6四歩▲7七桂△5四銀▲5七角△7三桂▲8八銀△6二玉▲8九玉△7一玉▲7八金(図4)

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(図4は▲7八金まで)

▲6六歩と早めに突くのは争点を作って怖いようですが、▲6七金~▲7七桂~▲5七角の形を作ればすぐ潰されることはありません。後に△6二飛と戦力を足されるのが怖いようですが、後手は居玉のままでは飛車を動かせないため△6二玉~△7一玉の2手が必要となり、先手の駒組が間に合うという計算です。

図4以下は恐ろしく変化が煩雑になります。列挙すると、

○先手

・左右の端歩をいつ突くのか

・▲8六歩をどのタイミングで突くのか

・右銀を攻めに使うのか、それとも7九まで運ぶのか

○後手

・1筋の歩を突き越すのか

・囲いは高美濃、ダイヤモンド美濃、銀冠のいずれを選択するのか

・△6二飛と回って6筋を争点にするのか

 

…などなど。ひとつひとつを虱潰しに調べても記事には書ききれないので、今回は最も出現率の高い後手銀冠の形を書いていきます。

 

(図4以下の指し手)

△5二金左▲9六歩△8四歩▲5九銀△8三銀▲6八銀△7二金▲7九銀右△8二玉▲3六歩△6三銀(図5)

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(図5は△6三銀まで)

△5二金左と上がると、△6二飛から後手が強襲を狙う変化は無くなります。それを見て先手は右銀を3七から繰り出して積極的に仕掛ける順もありますが、本譜では金銀4枚で囲い合う持久戦を見ていきます。

▲9六歩は持久戦になると見れば一刻も早く突きたかった歩。後手の方が手詰まりになりやすいので、△9五歩を消し▲8六歩を作るという意味で見た目以上に価値の大きい一手なのです。

そして、図5の△6三銀が今回の研究で示したかった一手です。6五の地点を争点に残すより、玉を固めて△5四歩~△5五歩の開戦を狙おうといった手です。しかし、先手からの▲3七桂が見えていますが…

 

(図5以下の指し手)

▲3七桂△5四歩▲1六歩△4二飛(図6)

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(図6は△4二飛まで)

▲1六歩のところで▲4五桂と跳ねるのは△1五角▲4六角△4二飛▲2四歩△4五飛▲2三歩成△9五歩▲同歩△同香▲9六歩△同香▲同香△9五歩▲3二と△9六歩▲2一飛成△9一香▲9八歩△4八角成(図7)と進み、互角ながら双方手の作り方が難しい将棋となります。

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(図7は△4八角成まで)

一旦△1五角を消して▲1六歩と突き、▲4五桂を受けて△4二飛と回った図6も大きな分岐。

▲2四歩と開戦出来るなら、先手は打開したい所。先に後手から△5五歩が回って来ると、捌き合いが一手間に合わない展開となります。

(図6以下の指し手)

▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲2五歩△5五歩(図8)

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(図8は△5五歩まで)

△5五歩と突っかけた局面で、先手には

1.▲5五同歩△同角▲1五角

2.▲3三角成△同桂▲2四歩

3.▲3五歩

4.▲6八角

…の4通りの選択肢があります。今回はそれらひとつひとつの展開を見て終わりにしたいと思います。

 

1.▲5五同歩△同角▲1五角△3三桂▲2四歩△2六歩▲同角△2五桂▲2三歩成△2一飛▲3二と△3七桂成▲2九飛△2八成桂▲2一と△2九成桂▲5四歩(図9)

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(図9は▲5四歩まで)

飛車を逃げるタイミングなど細かな変化は存在しますが、△5五歩を同歩と取ると、ほぼ一本道でこの局面に進むと思います。

後手だけ一方的に桂馬が捌けているようですが、手にした時の小駒の価値が先手の方が高いこと、攻めの手番を先に握っていることから図9の局面は互角と言えると考えています。以下△5四同銀▲5三歩△6二金▲1一と、と進むと▲5一飛以下狙いが明快な先手の方が実戦的に指しやすいかもしれません。

 

2.▲3三角成△同桂▲2四歩△2七歩▲同飛△3八角▲2八飛△4七角成▲2三歩成△3七馬▲2四飛△4六馬▲2七飛△3六馬▲2九飛△4七馬…以下千日手(図10)

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(図10は△2七馬まで)

…角交換すると、△2七歩~△3八角の順で後手は飛車を2筋から追う順で千日手の権利を得ることが出来ます。飛車を取り合う変化は馬の存在が大きく後手良しとなります。先手からするといずれの変化も面白くなく、2の変化は飛び込みにくいのではないかと考えます。

 

3.▲3五歩△4四角▲4五桂△2三歩▲1五角△1四歩▲2六角△5六歩▲3四歩△4二飛▲4六歩△2六角▲同飛△4四飛▲3三歩成△同桂▲同桂成△3七角▲4五歩△同飛▲5六飛△5五歩▲3六飛△1九角成(図11)

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(図11は△1九角成まで)

先手は桂を捌きますが、後手も先手の飛車に当てて手番を握りながら大駒の捌きを狙います。図11で先手の指し手は▲3四飛ぐらいでしょうが、成桂が邪魔な感覚が否めず、形勢はともかく先手を持ちたい人は少ないのではないでしょうか。

 

4.▲6八角△4四角▲2四歩△2六歩▲4六歩△5六歩▲同金△4六歩▲同角△7五歩(図12)

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(図12は△7五歩まで)

△5六歩が回ると▲同金と取るよりなく、その瞬間に後手から△7五歩の桂頭攻めが発生します。受けるには▲6七金と上がるしかありませんが、金2枚が玉から離れる展開は先手相当勝ちにくいと思われます。

 

…以上の変化より、図8の局面から▲2四歩と突く変化は万全な対応を施して互角の捌き合い、といった印象を受けます。

後手も一歩間違えば簡単に突破されてしまう形ではありますが、△5四歩~△5五歩を狙う△6三銀は工夫として成立しているのではないか、と考えます。

 

長々と書き連ねましたが、今回は以上で締め括りたいと思います。

 

なお、お詫びですが、次回は▲6六角型ミレニアム(トーチカ)について研究したいと考えていたのですが、どうにも居飛車が良くならない。ツブレだとしてその変化を書いても良いのですが、この手順は実戦で私が登用したいと思うだけに、記事にすることは控えさせていただきます。申し訳ありません。

次に研究する戦型についてはまだ考え中です。次回もよろしくお願い致します

横歩取り拒否ひねり飛車対策(あるす)

すっかり更新せずにいてごめんなさい。

あるすです。

前回の記事で次の記事は高校選手権とか言っといて結局サボってしまいました。

高校選手権についてはれいくんが書いてくれたのでそちらをご覧になってください。↓

shogi98.hatenablog.com

 

 

さて、やきとりRayの2人がメジャーな戦型の研究を披露してくれているところですが、私はニッチな分野について知るのが好きなので横歩取り拒否▲2六飛からのひねり飛車について考えていきます。

 

 

初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲2六飛 (第1図)

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横歩取りを目指していた後手としては気に食わない手ですよね。

この手を積極的に咎めにいくなら△1四歩として△3三桂~△2五歩を狙いにする指し方もあります。

本記事では△2三歩~△8二飛とする穏やかな指し方を見ていきます。

 

第1図から

△2三歩 ▲9六歩 △9四歩
▲7七桂 △8二飛 ▲7五歩(第2図)

 

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▲2六飛とする先手はひねり飛車を狙ってくることが多いですが、第2図で教科書になかったような手があります。

 

第2図から

△8七歩 ▲9七角 △4四角
▲7六飛 △4二玉 (第3図)

 

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△8七歩と角頭を叩いてから、飛車を追いつつ5三の地点を補強し、さらに△3三玉~△2二玉のルートを開ける一石三鳥の△4四角から△4二玉と玉を囲いにいきます。

一見8七の歩が取られてしまいそうですが・・・

 

第3図から

▲8五歩 △9三桂 (成功図)

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▲8六飛を狙う▲8五歩には△9三桂が成立します。

成功図以下▲8六飛には構わず△8五桂と取り、▲同飛は△7七角成~△8五飛があるため▲8五同桂と取りますが、△9九角成(下図)とした局面は△9八馬や△7七香が残り、角の働きの差で後手良しとなります。

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成功図の△9三桂には▲8四歩△同飛▲8六歩と辛抱するのが最善ですが、歩損の心配がなくなった後手は左穴熊のような駒組を目指して自然に駒を活用すれば、先手は中央が薄く金銀が分裂しやすいため、後手の陣形勝ちが見込めます。下図は一例です。

成功図から

▲8四歩 △同 飛
▲8六歩 △3三玉 ▲8七金 △2二玉 ▲3八銀 △6二銀
▲1六歩 △5一金 ▲1五歩 △5四歩 ▲8八角 △5五歩
▲4八玉 △4二金 ▲8五歩 △5四飛

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この△8七歩~△9三桂の手順は、将棋ウォーズの2016Ponaの棋譜を見ている時に発見しました。

参考棋譜①

参考棋譜①は▲8六飛に△8五桂がきれいに決まっています。

参考棋譜②

参考棋譜②は▲4八玉と上がった状態でも△9三桂~△8五桂を仕掛けました。この仕掛けは無理筋で、終盤はずっと先手が良かったですが最終盤で2016Ponaがまくった一局でした。もしかしたらこの形に誘導すればハメられるかもしれませんね。

 

 

△9三桂を紹介したいがためだけにこの記事を書きましたが、第3図は後手良いのかというとそうではありません。

ひとめやってみたくなる第3図からの▲8五歩が疑問手で、本手は8七の歩を取る狙いであれば①▲8六歩か、または8筋に触れず居玉を避ける②▲4八玉ということになります。

 

①▲8六歩には△9五歩と突き、▲8七金△9六歩▲8八角に△8四歩(第4図)と謝っておきます。

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以下一例を挙げると、

第4図から

▲3八銀 △3三玉 ▲4八玉 △1四歩
▲1六歩 △2二玉 ▲3六歩 △7二銀 ▲9六香 △同 香
▲同 金 △4二銀 ▲9七金 △8三銀 ▲8七金 △9二飛
▲9六歩 △7二飛 (下図)

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先手はどうしても金が離れ、また手が遅れ気味になるため、実戦的に後手が勝ちやすい将棋になると思います。

後手は▲4六香などで角をどかされてからの▲6五桂を食らわないように注意が必要です。どこかで△3一玉としておくのも手です。

 

②▲4八玉には△3三玉と駒組みを進めます。そこで▲8五歩にも△9三桂(第5図)が成立します。

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▲8六飛には△8五桂▲同飛△同飛▲同桂△9九角成(第6図)

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以下は一例です。

▲4一飛 △5一飛 ▲同飛成 △同 金 ▲8一飛 △7六香

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▲7一飛成 △4二金 ▲9一龍 △7八香成 ▲同 銀 △6八飛
▲5八桂 △7八飛成

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途中銀をポロっと取らせましたが、攻め合って角の働きと玉の安全度の違いが明確になりました。

 

また第5図の△9三桂に▲7四歩もありますが、△同歩▲同飛に△6二銀(第7図)

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▲8四歩 △2二玉
▲3八銀 △3三桂 ▲8六角 △7六歩 ▲同 飛 △8四飛
▲3九玉 △6四歩 ▲8七金 △8五桂(下図)

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一例としてこのような展開になります。後手は一歩損しますが、深く囲って軽く戦うことができます。

 

 

~~まとめ~~

 

第2図から△8七歩~△4四角~△4二玉とする。

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一目の▲8五歩には△9三桂で後手が良くなる。

▲8六歩には△9五歩▲8七金△9六歩▲8八角に△8四歩として金が離れている先手がまとめづらい。

▲4八玉には△3三玉~△2二玉と囲う。2016Ponaの参考棋譜②では▲8五歩に△9三桂は無理気味だったが、この囲い方ならだいたいの場面で成立する。

 

かなりマイナーな戦型の研究記事になりましたが、参考になれば幸いです。

西日本大会団体戦第五局自戦記(Ray)

今回は、8月21~22日に龍谷大学で行われた西日本大会団体戦の第五局について振り返りたいと思います。

 

正直、内容も姿勢も記事にするのが躊躇われたほど恥ずかしいものです。誰にも見せたくないと思ったし、この大会の後は自己嫌悪に陥って身近な人達でさえ遠ざけたいと思いました。

しかし、人間都合の悪いことは忘れようとするもので。形に残さなければ今回のことも忘れてしまい、また同じ轍を踏む気がしたので記事に残そうと思った次第です。

かなり感傷的な内容になると思うので、苦手な方は回れ右願います。

 

1.対局前

この将棋は二日目の第一局でした。

一日目、私は大きなやらかしを繰り返していました。指し手が早すぎて棋譜取りに迷惑をかけたり、持ち時間を相手に使い切らせることも出来ぬまま圧敗して、まだ対局中のチームメイトに悪影響を与えてしまったり。挙句四局目では苦しい将棋を粘って相入玉に持ち込み点数で勝っていたにも関わらず、条件を満たさない状態で宣言法に踏み切ってしまい、反則負けとなる始末。1勝3敗という惨憺たる結果で一日目を終えました。

合わせる顔がなく、夕食や控室でもチームメイトとは行動を別にしていました。今考えると、本当にとんでもねー奴です。チームにいらない。

ホテルでは、先輩方や同級生と共に話したり遊んだりして、二日目に向けて気持ちを切り替えることが出来ました。本当に最高の仲間に恵まれていると思い、感謝しかありません。そして、二日間迷惑かけてばかりで本当にすいませんでした。

 

迎えた二日目、第五局の相手は優勝候補筆頭の中部中四選抜チームでした。

私は広島(中四)から名古屋(中部)に出てきた身なので知り合いも多く、知り合いと当たるのではないか…と思っていました。

案の定(?)私の相手はTwitterなどで昔からお世話になっていたYさんでした。学生名人戦3位や南海王将連覇などの実績を持つ強豪です。

相手が格上であることははっきりと分かっていましたが、団体戦では勝つことが求められます。負けても許されるなどとは毛頭考えずに対局に臨みました。

 

2.初登用の策

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(図1は14手目▲6八玉まで)

対局は私の後手でしたが、便宜上先後を入れ替えて表記します。

図1の▲6八玉が指してみたかった手。飛車先を受けずに一手省くことで、攻撃態勢を先手より先に整えようという目論見です。

他にも狙いは色々ありましたが、研究分野なのでそこは内緒。

(図1以下の指し手)

△3二金▲3八銀△9四歩▲9六歩△1四歩▲1六歩△7四歩▲3六歩△7三銀▲3七桂△6四銀▲4六歩△4二玉▲4七銀△7三桂▲4八金△8六歩▲同歩△同飛▲2九飛△6二金▲8七歩△8一飛▲5六銀△5四歩▲6六歩△4四銀(図2)

 

3.作戦負け

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(図2は41手目△4四銀まで)

一手省いたとはいえ、元の手番や早繰り銀の速度もあり、先攻を決めることは難しいと考え本譜は陣形整備に手をかけました。

しかし、こうなると持たれた一歩がモノを言ってきて、桂頭のケアや壁銀の解消、△8五桂の筋などへの対応に追われることとなりました。

図2の△4四銀は「やってくるだろうな」と思いながらも、次の▲5五銀右への対処が分からず、▲6六歩と突いた手を後悔していました。

(図2以下の指し手)

▲6七金△5五銀右▲4七銀△9三角(図3)

 

4.対応を誤る

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(図3は45手目△9三角まで)

4六、6六いずれの歩を取られても勝ちの無い将棋になってしまいます。こんな手を指すようでは…と思いながら▲6七金と上がり、銀ぶつけにも▲4七銀と引いて自重しましたが、この手順が最悪。

図3の△9三角を見落としていました。▲7七銀には△8五桂。

全てが裏目に出る展開となり、既に半ば負けを悟っていました。

しかし、昨日の自分の失態や、これが団体戦であることを思い出し、簡単には倒れまいと腹を括って次の一手を指しました。

(図3以下の指し手)

▲7七角△8五桂▲7八玉△7七桂成▲同銀(図4)

 

5.駒損の受け

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(図4は50手目▲7七同銀まで)

とにかく△6六銀を許してはならないと考えました。どう指しても悪いけれど、一番長い戦いにしてやろうと思い▲7七角と打ちました。

△8五桂に角が逃げているようでは意味が分からないので▲7八玉と寄り、角取りを銀で取れるようにしました。今考えれば、これらの順は全て飛車先交換を許したことで生じたものです(8七に飛車の利きが直通している、8五に桂馬が跳ねられる)。序盤の構想ミスを完璧に咎められ、力の差を感じました。

図4は角桂交換の駒損。陣形もいびつで勝てる未来は見えませんでしたが、すぐに負けることのない形にはなったと踏んでいました。

(図4以下の指し手)

△8二角▲4五歩△3三銀▲7五歩△6四銀▲7四歩△7一飛▲2四歩△同銀▲5六銀△3一玉▲4六桂△5三銀▲3四桂△3三歩▲2二歩△3四歩▲2一歩成△同玉▲6五桂△4二銀▲7三歩成△同金▲同桂成△同飛▲8四金△7一飛▲7三歩(図5)

 

6.抑え込みを狙う

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(図5は78手目▲7三歩まで)

一気に攻め切る順を見送ったのか、相手の方針はここで体力勝ちに切り替わったようです。5五まで出た銀が流れるように玉側に吸い寄せられていきましたが、相手の攻め駒が薄くなったと見て抑え込みに方針を固めました。金桂交換を果たし、▲7三歩と打った図5。角金交換を果たせば駒損が解消できると考えましたが、相手の持ち駒は増える一方でこちらは何も手を作れない。まだまだ苦しいと考えていました。

(図5以下の指し手)

△5五歩▲6五銀△8一歩▲7四銀△5一飛▲7二歩成△9三角▲同金△同香▲6二と△5四飛▲6三銀不成△8四飛▲7五角△8三飛▲7四銀成(図6)

 

7.好転

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(図6は94手目▲7四銀成まで)

相手の手に乗って抑え駒を増員し、なんとか抑え込みの形を作ることに成功しました。

飛車を取れば、寄せを見せつつタテに自陣へ利かせて飛車を打ち込み、負けない形を作ることができます。流石に良くなったか、と思ったのですが既に双方30秒将棋。ここから誤りに誤り泥沼化、飛車取りを巡る攻防が続きます。

(図6以下の指し手)

△8二飛▲6三と△8五角(図7)▲8四成銀△6三角▲7三成銀△8五飛▲9三角成△7五桂▲7六銀△6七桂成▲同玉△8四桂(図8)▲6三成銀△7六桂▲8六香△7五銀(図9)▲5八玉△8六銀▲7四角(図10)

 

8.死闘

 

(図7は97手目△8五角まで)

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(図8は107手目△8四桂まで)

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(図9は111手目△7五銀まで)

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(図10は114手目▲7四角まで)

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各図を見ていただけたら分かると思いますが、常に駒が当たりになっていながら飛車を取る余裕を与えてくれませんでした。△8四桂も△7五銀も指されてみれば納得といった手で、30秒将棋の中で正しく対応出来た自信はありません。相手の勝負術と秘術に脱帽するばかりでした。

しかし、図10の▲7四角でついに飛車を捕獲。これさえ取り切れば…と思っていたので、少し安心しました。

(図10以下の指し手)

△7五飛▲同馬△同銀▲4七玉△6八桂成▲6一飛△3一銀▲5三成銀△6四金▲8三角成△8二歩▲7三馬△4六香▲同玉△6七角(図11)

 

9.最後のお願い

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(図11は131手目△6七角まで)

飛車を取り切り、勝ちになったと思いました。▲2九飛+▲4八金の形が安定しており、右辺まで逃げ出せばまずこちらは寄らず、あとは確実に攻めるだけ。

図11の△6七角は先手の最後のお願い、といった手でした…ところが。

(図11以下の指し手)

▲6四馬△5六金(図12)まで133手で先手の勝ち

 

10.三手トン死

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(図12は133手目5六金まで)

この時の自分が何を考えていたのか今でも分かりません。▲6四馬とするつもりなら△8二歩は同馬と取るべきであったし、入玉を目指すにしても他にやりようはあっただろうし、何より…自玉の三手詰すらも見えないか!

戻って図11では、▲2五桂でこちらの勝ちでした。自玉に詰めろはかからず、次の▲3三香が詰めろとなり一手一手。

この手を指摘されて、自分のあまりの不甲斐なさと情けなさで、涙が止まりませんでした。

混乱して感想戦もままならず、対局相手の方を始め周囲にまたも迷惑をかけてしまいました。

退席してトイレに籠り、落ち着くまでどれほど時間を要したか。まさか大学生にもなって。本当に情けない。

昼食の時間、隣にYさんが来られて「そういう感情も大事や」と、声を掛けてくださいました。

今回の負けは、大会を通した振る舞いは、自分の実力的な弱さ、そして意志の弱さ、そういったものが全て如実に顕れたと思います。

忘れてしまいたいけれど、忘れてはならない。その思いで、恥ずかしいけれど今回の記事にしたためた次第です。

明々後日には、東京でオール学生団体戦があります。そこではきっちりと結果を残し、チームにとって必要とされる存在であれるよう、またゼロから頑張りたいと思います。

対四間飛車ミレニアム:第0章~introduction~(Ray)

今回は、ミレニアムが生まれるきっかけとなった藤井システムの歴史と、居飛車振り飛車それぞれの対応の変遷について軽く紹介したいと思います。具体的な研究については次回以降の投稿をお待ちください。

 

1995年度B級2組順位戦藤井猛ー△井上慶太 戦(図1)

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(図1は29手目▲2五桂まで)

今から22年前に指された、藤井システム1号局です。

かつて居飛車は、一般的な振り飛車に対し船囲いや玉頭位取りといった戦法で対抗しており、美濃囲いの強度で勝る振り飛車は、大駒交換などの捌きを狙って戦っていました。

しかし、昭和後期に入ると居飛車側も左美濃居飛車穴熊といった堅さ重視の囲いを採用し、猛威を振るい始めます。(羽生三冠(現)が居飛車穴熊を採用した時の勝率はなんと約9割1分)

そのため、振り飛車側は急戦にも対応でき、かつ左美濃居飛車穴熊に対抗できる陣形を生み出す必要に駆られました。そこで生まれたのが藤井システムです。

大雑把に纏めると、この戦法の狙いとしては、

・対左美濃…▲4五の位を早急に確保し居飛車の理想形を許さず、玉頭戦に持ち込む

・対居飛車穴熊居飛車穴熊に組む前に仕掛けを見せ囲いを牽制したり、あるいは居飛車に振り戻して玉頭からの攻めを見せる

…といったもの。

1997年度NHK杯戦▲屋敷伸之ー△羽生善治 戦(図2)

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(図2は31手目▲4五歩まで)

藤井システムが大きく注目を浴びるきっかけとなった一局です。

持ち時間の短いNHK杯戦で、後手が長考の末に指した一手は△3二玉。

この将棋については「羽生善治の戦いの絶対感覚」に詳しい変化や読み筋が展開されているのでそちらをご参照いただきたいのですが、△1二香と上がって居飛車穴熊を狙った後手に、手損させてまで玉の位置を戻させた本譜は先手の作戦が成功していると言って良いでしょう。

こうして藤井システムは脚光を浴び、居飛車はそう簡単に左美濃穴熊に組むことが出来なくなりました。同システムは1998年に升田幸三賞を受賞しています。

そんな中で生まれた居飛車の対抗策が、今回紹介するミレニアムです。(仮想図3)

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(仮想図3は45手目▲7九銀まで)

2000年(ミレニアム)に流行したので、そう名付けられました。

(余談ですが、古くから存在する「美濃」や「矢倉」といった囲いや戦法の名前には格調高さを感じるのですが、近年は「レグスぺ」のような由来も分からない戦法名も生まれつつありますね…)

この囲いの主張としては

振り飛車の角筋を予め避けることでコビン攻めを防いでいる

・それなりに堅い

・発展性がある(▲8六歩~▲8七銀~▲8八銀とする通称「銀銀冠」への組み替えが可能)

…といった点。一方、デメリットとしては

・守り駒を4枚にすると攻め駒不足に陥りやすい

・桂頭が薄い

・と金攻めに弱い

…など。非常に多くの形が存在するため(仮想図4、変化図5)、どれも一概には言い切ることが出来ませんが。

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(仮想図4は37手目▲3七桂まで)

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(変化図5は24手目△6二飛まで)

これらの形について、今後数回に渡り詳しく調べていこうと思います。

 

現在、一部の研究家の方々の功績により藤井システムは更なる発展を遂げており、新しい手順や構想が次々と生み出されています。

私はそこに立ち向かおうなどとは毛頭考えておらず、自分の研究した手順が戦法の発展や研究の深化の一助になれば良いなと考えています。

頑張っていきますよー

 

東北遠征記(Ray)

8/2~6の5日間(うち2日は移動だけど)、東北に行って来ました。

目的は高校選手権の観戦、及び広島勢・愛知勢・Twitterで繋がりのある高校生のみんなの応援です()今回はその5日間についてつらつら書こうかと思います。

(※注意:長い上、身内ネタを極力抑えようとした(抑えられなかった)結果、日本語が相当怪しくなったので適当に読み飛ばしてください!)

 

~Day1 8/2(Wed)~

大会会場は宮城県白石市。ということで、新幹線…といきたかったのですが、そこは貧乏学生。鈍行に揺られ、青春18きっぷで行くことに。

始発で京都から来られた立命館大学のMさん、Zさん、Fさんと名古屋駅で合流し、ガタゴト数時間。御三方はずっと寝ておられた…本当にお疲れ様でした。

…しかし、いつまで経っても魔境サイレントヒル(静岡)から抜け出すことが出来ない。Zさんの「18は静岡ゲーだよ…」という一言の重みを身をもって知ることに。

なんとか静岡を抜け出し関東圏に入った頃には、既に昼も良い時間になっていました。

Fさんと、横浜に実家があるZさんとはここでいったんお別れ。Mさんと二人でいよいよ北上の旅へ。

…と、その道中、あるすと宇都宮(栃木)で合流。彼埼玉県民のはずだけど、何故宇都宮で合流だったのか。まぁ良いか。

三人で喋ったり将棋指したりしてるうちに東北に入り、福島に泊まる予定だったMさんとは先にお別れ。ここから先、あるすと二人っきりになってからが悲劇の始まりでした。

れ「どこまで行く?18だし、値段は変わらないけど」

あ「明日になると移動料金発生しちゃうから、今日中に大会会場のある白石まで行ってしまおう」

れ「そうねー、まぁカラオケか飲食店か、どっかで一夜過ごせば良いよね」

そして着きました白石市。名古屋からの総移動時間は実に13時間!いやー疲れました。と  こ  ろ  が

れ・あ「ド田舎じゃん!(ド田舎じゃん…ド田舎じゃん…)」←エコー

もう、何もない!20分歩いて辿り着いたカラオケはもうすぐ閉まると言われ、都会であれば24時間やっているチェーン店でさえ、遅くとも23時には閉店してしまう。

ここはまずい、早く別の街へ…と、駅に駆け戻った頃には、10時台の終電が行ってしまったのでした…早いよ終電…

れ「どうする?野宿しちゃう?(ちょっと楽しい)」

あ「取り敢えずツイキャスしようか(一般人の発想)」

そして何故か、駅のベンチで駄弁りながら将棋を指し、配信を始める二人。

一時間ほど配信し、そこそこ居心地にも慣れてこのまま駅で一晩過ごすのも悪くないな~…と思っていた矢先。

駅員「じゃ、ここ閉めますんで」

れあ「アッハイ」

 

追い出されました。

 

あ「本当にどうしよう」

れ「取り敢えず大会会場に下見に行こうか(常識人の思考)」

駅から再び20分ほど歩き、大会会場へ(図1)f:id:shogi98:20170812012612j:image

既に日付は変わっていたので、当日の会場入り(?)一番乗りは私達だったと言っても良いでしょう(誇)。

しかし、会場周辺もド田舎であることに変わりはなく、ふらついて辿り着いたコンビニで…

み  つ  け  た  (図2)

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ベンチがこんなに輝いて見えたことはありません。

授業中に寝るのと同じスタイルで(良い子は真似しちゃダメだよ!)ベンチに座って軽く睡眠を取り、辛うじてその日は凌いだのでした…

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~Day2 8/3(Thu)~

A.M.4:30、起床。

れ「おはy…さっむ!」

東北の朝の冷え込みは想像以上でした(図3)。しっかりと風邪を引いて、大会初日の朝。

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れ「まだ早いし、どうやって時間を潰そうか」

あ「スマホの充電したいから、カラオケ探したい」

…ということでカラオケを求めて2駅先の大河原へ。というより、カラオケのために2駅&徒歩20分って…

充電を終え、着替えを済ませ、風邪を引いたため声が出ないカラオケも切り上げ、白石に戻った頃には大会も開会式が終わり、いよいよ一回戦…という緊張感漂う頃となっていました。

知り合いの対局を観戦したり、合間に声を掛けたり。本当に多くの方と接することが出来て良かったです。

特に個人戦で出場していた高校の後輩との再会は感慨深かったです。驚かせたくて、宮城まで来ることもずっと黙って、卒業してから4ヶ月以上連絡も取らずにいたので、「頑張って代表取ってもメールのひとつもくれないし!関係終わったのかと思ってもう二度と会えないかと!(怒)」…と怒られちゃいました。

しかし、どこまでいっても後輩達は可愛いもんで。高校竜王も頑張ってね。

結局この日は最後の対局まで観戦し、愛媛代表の子達と同じ宿で一夜を過ごすことが出来ました。それにしても高校生は元気だなぁ…途中から記憶が無いのだけれど、あの子らはいつまで大富豪してたんだろうか。

 

 

~Day3 8/4(Fri)~

この日も応援のため、会場へ。

N高校の顧問の先生が人手が欲しい、と仰ってたので棋譜取りのお手伝いをすることに。形ある応援が出来て良かったです。

決勝は会場に入ることが許されなかったため、N高校OGのNさんと一緒に大判解説会場で、顧問の先生からの速報をじっと見守ってました。

 

N高校は準優勝という結果でしたが、選手達はおそらく満足していないことでしょう。彼女達に限らず、この大会に参加した選手達全員に伝えたいことではありますが、来年がある選手は来年に向けて、そしてこれが最後の高校大会だった選手は、受験や就職に気持ちを切り替えて、次のステージに進む為の一歩を踏み出して欲しいと思います。

去年の私の時は、いつもは大会で負けても「この悔しさを次に活かそう」と前向きに捉えようと努めていましたが、最後の選手権で敗れてその「次」を失った時、言いようもない虚無感に襲われて耐えられなかった覚えがあります。今年で高校将棋を引退する選手達が、そんな思いをすることなく切り替えられたらそれが一番です。

 

大会が終わり、多くの方と別れを済ませた後、観光のため岩手へ。

電車の中では詰将棋を解いたりして過ごしました。観戦したことで非常にモチベーションは高まりました。高校生達に感謝です

盛岡でふらっと入ったラーメン屋が何故か熊本ラーメンの店だったりしましたが、そこからも電車を乗り継いで宿のある小岩井駅へ…しかし。

超ド田舎じゃん!?(残響する物すら無い)」

無人の駅から予約していた宿は6kmほど離れていたため、観念してタクシーを使おうかなどと思いましたが、そんなものはなかった。

歩きで行くしか無くなってしまったが、街灯が存在しないため道が分からない。

散々木とガードレールにぶつかりながら御所湖の繋大橋に辿り着き、遥かむこうに宿泊街の光を見たときの気分は、5体瀕死、1体どく状態で蝕まれながらポケモンセンターに辿り着いた時と良く似ていました。うーん、伝われ(図4)

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野宿で知った、屋根と壁の有難みを噛みしめながら、就寝。

温泉もたいへん気持ち良かったです。

 

 

~Day4 8/5(Sat)~

(以下イメージ画像でお送りします)

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とても楽しかったです。

22:30発東京行きの夜行バスで、東北をあとにしました。

 

 

~Day5 8/6(Sun)~

東京からは再び鈍行の旅…と思っていたのですが、盛大に間違って特急スーパーあずさ号に乗ってしまいました。

…つまり、18きっぷが使えない電車に乗ってしまったんですよねー。さようなら諭吉さん…

せっかくなので、中央線で長野を経由して帰ることに。非常に景色も良く、これはこれで、間違って良かったのかな。

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…などと心穏やかに過ごしていると、スーツケースが手元にない。

名古屋駅の忘れ物預かり所に相談にいくと該当するスーツケースが岐阜県で発見されました(笑)着払いで、さようなら英世さん×2…

 

…とまぁ、様々なことを経験した5日間でした。生涯忘れることはないでしょう。

今後も、大会の有無に関わらず大学生のうちに日本中を旅してまわろうと思います。

次は、どこへ行こうか。