'98将棋ブログ

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関東・中部・関西・中四の同期4人による共同ブログです

結局、脇システムの千田新手△6四同歩ってどうなったのだろう?(Ray)

ここ数ヶ月で矢倉が終わったり終わってなかったりしたそうで…(無知)

 

ただ、最近は▲7六歩に△8四歩と突いても▲6八銀から矢倉を目指されることは少なく、▲2六歩から角換わりになることが多いような気もしていて、相矢倉の勉強はぱったりしなくなっていました。(こちらが矢倉に組んでも、▲6六歩を突くと左美濃急戦を仕掛けられるし、▲6六歩を突かなくても雁木に組まれて相矢倉は指させてもらえないし。角換わりは角換わりで桂馬ポンポン跳ねられて嫌なので二手目△8四歩自体突かなくなってしまったのですが…)

 

そんな中、先日棋譜を並べていて目を引く変化に出会いました(図1)。

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(図1は△1四歩まで)

図1から、従来は▲6四角△同銀▲2六銀…と進むのが習いある筋。相矢倉脇システムです。

先後や端の関係(突く順番、返すか返さないか)などによって様々な変化があるため一概にはまとめるのが難しい戦型ですが、第42期棋王戦第2局:先手:渡辺明棋王 対 後手:千田翔太六段で、図1より▲6四角に△同歩と取る新手が出ました。

非常に面白い手だと思ったのですが、この一局以降取り上げられることも無く(私が不勉強なだけかも知れませんが)結論はどうなったかよく分からないままでした。

 

しかし矢倉は終わってなかったみたいですし、この機会に当時の観戦記や脇システムの棋書を漁って、自分なりに△6四同歩の変化について考えてみたいと考えました。

 

手の善悪については保証しかねますが(今回はあまりソフトに傾倒したくないので)、出来る限り頭を絞ってこの定跡の変化に触れていきたいと思います。

 

〜〜〜〜〜

 

(図1以下の指し手)

▲6四角△同歩(図2)

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(図2は△6四同歩まで)

従来銀で角を取り返していたところ、歩で取り返したのが千田新手。狙いは△6五歩~△7五歩~△3九角の馬作りです。

この手に対し、先手は▲4六銀と▲2六銀の2通りの手段が考えられますが、▲6四角に対し△同銀と取り返す変化は、両端の突き合いが入っている形では▲2六銀が主流なので、先手がそれを想定していたと考えて△6四同歩に対しても▲2六銀と出る変化を考えていきたいと思います。

 

(図2以下の指し手)

▲2六銀△6五歩(図3)

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(図3は△6五歩まで)

ここで少し分岐。△6五歩に対し▲1五歩と仕掛けるか、▲6五歩と素直に応じるか。

前述の棋王戦では先手は▲6五歩と応じていましたが、それは後で調べるとして、まず▲1五歩について見ていきたいと思います。

 

(図3以下の指し手)

▲1五歩△6六歩▲同銀△1五歩▲同銀△6四角▲3七角△同角成▲同桂△5九角(図4)▲4六角△4五歩(図5)▲同桂△1五香▲3三桂成△同金上▲4八銀(図6)

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(図4は△5九角まで)

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(図5は△4五歩まで)

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(図6は▲4八銀まで)

一方的に攻められてはまずいので、後手は先手の桂馬を跳ねさせて、それを目標に△5九角と打ち込みます。

銀が質駒になっているため先手の受けは▲4六角くらいだと思いますが、そこで△4五歩と突いてどうか。

同桂で先手の攻めを調子付かせるようですが、△1五香と走った時にヒモが付いているのがポイントで、以下銀を取り合って先手が後手の角を捕獲した図6をどう見るか。(なお、手順中の△3三同金上に関して、個人的に端を攻められているので3二の地点が空いている方が後手玉が広いかなと思っただけのことで、△同金寄との善悪はよく分かりません)

図6以下は△4八同角成▲同飛△1九香成と進み、駒割は▲角と△銀桂香の三枚換え。優劣は微妙だと思いますが、後手は小駒を敵玉頭に設置していく方針が分かりやすいのかな、と思います。

 

 

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(再掲図3は△6五歩まで)

次に、▲6五同歩と素直に応じた変化を見ていきます。

 

(図3以下の指し手)

▲6五同歩△7五歩▲同歩△3九角(図7)

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(図7は△3九角まで)

△7五歩に▲1五歩は△7六歩▲6六銀で先程より条件が悪化するので、▲6五同歩と取ったならこう進むところ。

ここで再び分岐。△3九角に対し、▲1八飛と▲3八飛が考えられます。

まず棋王戦で指された▲1八飛から見ていきたいと思います。

 

(図7以下の指し手)

▲1八飛△7五角成▲1五歩△8六歩▲同銀△3九馬▲3七桂△6六歩▲7七金寄△1五歩▲4六角(図8)△5五歩▲1三歩△同香▲1二歩(図9)f:id:shogi98:20180213203455j:image

(図8は▲4六角まで)

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(図9は▲1二歩まで)

実戦の進行です。後手は△3九馬と再侵入して先手の攻めを催促し、先手は▲4六角と据えて端攻めを狙う。

この順が最善であるかは分かりませんが、図9の▲1二歩としたところで、△8五歩▲9七銀を決めてから△1六歩と伸ばすと、次の△1七歩成が厳しく後手が良かったのではないか、との見立てがあったようです。実戦は巧みに攻めを繋げた先手が勝ち。

しかし、それではこの手順中先手にまずい手が存在したとしたらどこか。△3九馬に▲3七桂と逃げず、▲1四歩と取り込む手の検討が必要そうです。

△3九馬以下、▲1四歩△6六歩▲7七金寄△2九馬に▲7四歩△同銀▲4六角(図10)△1八馬▲8二角成△3六馬▲1三歩成△同香▲同香成△同桂▲1四歩△1二歩(図11)

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(図10は▲4六角まで)

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(図11は△1二歩まで)

飛車取りに対し逃げる手もあるところで変化は煩雑ですが、一直線に取り合う過激な変化だとこう進むと思われます。結果の図11をどう見るかですが、既に終盤の入口で優劣がついていてもおかしくなさそう。個人的にはどちらを持っても正しく指せる自信が無いので避けたい変化のような気もします…

 

それでは、最後に△3九角に対し▲3八飛とする変化を見ていきます。

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(再掲図7は△3九角まで)

(図7以下の指し手)

▲3八飛△7五角成▲1五歩△8六歩(図12)

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(図12は△8六歩まで)

ここでも分岐。△8六歩を歩で取るか銀で取るか。

▲8六同歩には△8五歩と継ぎ歩で攻めます。そこで▲7六金などと指すと△同馬~△2七金(図13)があるので素直に▲8五同歩と応じます。

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(図13は△2七金まで)

▲8五同歩以下、△1五歩▲3五歩(▲7六銀は△6六歩▲7七金△7六馬~△6七銀と食いつかれる)△3五同歩▲1五銀△9三桂(図14)

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継ぎ歩~裏桂が早く、銀の質駒もあるのでこの攻め合いは後手に分があるように思います。従って△8六歩の突き捨てには▲同銀と応じます。

 

(図12以下の指し手)

▲8六同銀△6五馬▲6六歩△6四馬▲2八角△8六馬▲同歩△2七銀(図15)

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(図15は△2七銀まで)

△6四馬に対し▲3七角や▲4六角は同馬と取られて形が乱れるため、▲2八角と合わせますが、△8六馬~△2七銀が切り返しとして生じます。

 

(図15以下の指し手)

▲6八飛△2八銀成▲同飛△6五歩▲同歩△3九角▲3八飛△7五角成▲7七銀(図16)

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(図16は▲7七銀まで)

馬を消されてみると、後手から意外に手が作りにくい。再度の△6五歩~△3九角であくまでも馬を作りに行きますが、▲7七銀が手厚い受けで先手にも反撃の手番が回って来そうです。

 

〜〜〜〜〜

 

以上、ごく一部の変化ではありましたが、相矢倉脇システムの千田新手△6四同歩について見てきました。

検討してみた印象としては、△3九角に▲3八飛から丁寧に面倒を見れば、先手にも反撃の手番が回って来てまずまずやれるのではないかな、と感じました。

 

相矢倉がめっきり減ってしまったこの頃ですが、面白い変化はまだまだ潜んでいると感じました。

長くなりましたが、今回はここらへんで。ありがとうございました

受験生がんばえー (あるす)

 受験生の皆さんは今、いかがお過ごしでしょうか?

 もう行き先が決まった者、今にも私立入試を受けようとしている者、月末の国公立前期試験に備え勉強する者・・・様々でしょう。

 

 この記事は、この先まだ入試を控えている人に"最後まで諦めないこと"を伝えたくて書きました。

「ありがちな言葉だな」とか「なーに気休め言ってんだ」とか思うかもしれないけどとりあえず私の話を聞いてほしい(隙あ自語)。

 

 さて、この記事とセットで読んでほしいのが、れいくんが書いた下の記事です。

 

この記事で、彼は受験生が抱える不安を

1.勉強して自信を付けて乗り越える人

2.現実逃避を重ねる人

3.打ち勝てず、心を痛める人

と3種類に分類しました。自分でいうのも何ですが、私は1の人種で、実際にセンター試験では自分の中でそれなりの点を取ることができました。

「なんだ、自慢かよ」と思ってブラウザバックしようとしてる人!ここからが大事なんです。。。

 

 記事で言っているように、れいくんはセンターで失敗しE判定となりましたが、最終的には合格を決めることができました。一方、センターで成功しA判定を取った私は不合格となりました。

 この見事なまでに対照的な両者はどうして差がついたのか…慢心、環境(ryとは言いません。

 私の側からの原因としては、ゆとりができて起床時刻が5:30から7:00になりリズムが崩れたとか、予防接種を1回打って油断していたら前期試験の1週間前にインフル発症したりとか、いくつかそれらしい理由を並べることはできますが、決定的なことは気持ちを切らさなかったかどうかだと思っています。

 緩んで危機感に乏しく第二志望(今いるトコ)の合格も決まったところにインフルもあって、完全に気持ちが切れていました。自分の番号が合格発表に載っていないことがわかった時もあまり落ち込まなかった程度には熱意が冷めてしまっていました。

 

 もちろんれいくんのやり方が正しいと主張してTwitterやれ!とかイーブイのぬいぐるみ買え!とかは言いませんが、最後までやり抜くまでの心の平穏を保つ存在は必要だったと感じます。

世の中は残酷で、結果が世に現れてこそ、それに至る過程が日の目を浴びることになります(これ昔のブログで書いた気もするけど)。

受験生の皆さんも、ぜひ結果を出して「俺はこうしたゾー(ドヤ」ってイキりましょう…! 

 

 あと、これまでと真逆のこと言うけど、どのような結果になってもここ日本ならそれなりに生きていけるので悲観しすぎないように。「こんなん模試じゃん」って思って平常心で臨みましょう。

 

最後に、私がイキリ受験生時代に座右の銘とかほざいてたアインシュタインの名言で終わります(正直受験過ぎて一瞬で忘れてたけど)。

In the middle of difficulty lies opportunity.

 

 

Good luck!

対早石田4手目△4二玉 乱戦の一変化(Ray)

高二の頃、よく早石田を指していました。

理由としては、▲7六歩△3四歩▲7五歩に対し△4二玉や△5四歩で「▲7八飛と回ると△8八角成▲同銀△4五角があるため先手は▲6六歩か▲6八飛とせねばならない」という定跡書の通説に真っ向から立ち向かって、無理やり▲7八飛と回る乱戦の変化ばかり研究していたため。

定跡書では触れられていない変化に嵌り手順や意外な工夫が鉱脈のように見つかって、ソフトに頼ることなく自分の手で掘り下げるのが楽しくて仕方ありませんでした。

 

今回はその中から4手目△4二玉に対し▲7八飛と回る乱戦の変化をひとつ紹介したいと思います。分岐は端折って、双方の工夫が凝らされた手順をピックアップして載せたいと思います。「そんな手もあるのか」程度に眺めて楽しんで頂けたら嬉しいです。

 

〜〜〜〜〜

 

(初手からの指し手)

▲7六歩△3四歩▲7五歩△4二玉▲7八飛(図1)△8八角成▲同銀△4五角▲5八玉△2七角成▲7四歩△同歩▲5五角(図2)

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(図1は▲7八飛まで)

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(図2は▲5五角まで)

 

△4二玉に▲7八飛と回ると、ほぼ一直線でこの局面まで進みます。先手は2七に後手の角を成らせて、▲7四歩~▲5五角で反撃を見せる。

従来掘り下げられていた変化では、ここで△3三桂▲7四飛△9二飛▲3四飛△3二金▲3六歩(図3)といったような変化が調べられていました。

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(図3は▲3六歩まで)

 

図3以下、先手は▲7七角~▲5九角~▲2八歩として馬を捕獲したり、△2六馬には▲3五飛として後に馬と飛車の交換を強要したり…といった感じで指します。

これも難しい勝負だと思うのですが、今回は△3三桂とは異なる手を後手が選択した際の変化を見て行きます。

 

(図2以下の指し手)

△3二玉▲1一角成△2二銀▲1二馬△7二飛(図4)

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(図4は△7二飛まで)

 

なんと香を取らせて角を成らせます。

△7二飛の局面ではまだはっきりとしていませんが、後手の狙いは△5四馬~△4四馬~△1一銀で先手の馬を捕獲すること。

△7二飛で動きを封じられた先手はゆっくりしていると馬を取られるため、動くしかありません。

 

(図4以下の指し手)

▲1六歩△5四馬▲1五歩△4四馬▲1四歩△同歩▲5九玉(図5)

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(図5は▲5九玉まで)

先手は端から動きます。将来の△1一銀には▲1四香として見返りを求めようという構想です。

最終手▲5九玉は▲2八飛~▲2七香のような反撃を可能にした手。ここから右辺での戦いが本格化します。

 

(図5以下の指し手)

△2四歩▲2八飛△3一金▲7七銀△2三銀▲1四香△2二金(図6)▲1九香△1四銀▲同香△1三歩▲1一馬△1四歩(図7)

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(図6は△2二金まで)

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(図7は△1四歩まで)

 

先手が▲2八飛~▲2七香を狙うとなれば、後手は2筋が薄くなる△1一銀の捕獲ではなく、△2四歩~△2三銀の捕獲を狙います。

△3一金は▲2四飛に△8八馬を可能にして先手の動きを牽制する一手。

▲1四香に△同銀は▲2四飛と走られてしまうので後手は△2二金。進んで迎えた図7では、先手は銀香交換の駒得を、後手は馬の働きの差と持ち歩の枚数を主張する格好。

 

実戦的にまだまだこれからの将棋だと思いますが、個人的には手が広そうな後手を持って指してみたいと考えています。

 

以上、駆け足でしたが今回はここまでにしたいと思います。ありがとうございました

 

 

角交換振り飛車対策 地下鉄飛車戦法:第1章(Ray)

明けましておめでとうございます。

 

最近、学生王座戦でTUHK大学将棋部の公式Twitterに「有名ブロガー」として紹介されて以来、リアルでもそう呼ばれることが増えました。Rayです。

最初は嫌だったけど慣れました。

いつかこのブログがホントに有名になれるよう、今年も頑張って更新したいですね(?)

 

〜〜〜〜〜

 

くだらない話はここまでにして、今回からは角交換振り飛車への対策として地下鉄飛車戦法を掘り下げて研究して行きたいと思います。

一概に角交換振り飛車と言っても、手損の数や飛車の位置、ありとあらゆるパターンが存在するため全ての変化を網羅して載せることは難しいです。そこで今回は「そんなに上手く行く訳無いやろ」みたいな成功例を挙げて、この戦法の狙いや目指す形を伝えられたら、と思います。

 

要は振り飛車側にあえて悪手を指させた変化です。最善の手順ではありませんが、この戦法の優秀性を感じ取ってもらえたなら今回は良しとさせて頂きたいです

 

〜〜〜〜〜

 

(初手からの指し手)

▲2六歩△3四歩▲7六歩△4二飛▲4八銀△6二玉▲6八玉△8八角成▲同銀△2二銀▲7八玉△7二玉▲9六歩(図1) 

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(図1は▲9六歩まで)

角交換振り飛車の基本的な形を見て行きたいと思います。振り飛車は角道を開けたまま4筋に飛車を振り、居飛車が▲同玉と取れないタイミングで△8八角成と交換します。

図1の▲9六歩が、何気ないようですが今回示したかった研究手のひとつです。

従来は▲5八金右とし、△8二玉に▲4六歩と突けるようにする(△4四歩▲4七銀△4五歩には▲同歩△同飛▲3六角(図2)を用意)のが基本的な居飛車の対策でした。

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(図2は▲3六角まで)

しかし、先に述べてしまうと、今回紹介する形では右金の位置は3八を理想とします。そこで金の位置を決める前に▲9六歩と打診し、後手に囲いの方針を問うのが狙いです。

△9四歩と返されれば美濃囲い、△8二玉と端を返されなければ穴熊と、振り飛車の方針を想定して居飛車も形を変えていくことになります。

穴熊は次回以降にまわして、今回は△9四歩と返し振り飛車が美濃囲いから銀冠を目指した場合を見て行きたいと思います。

 

(図1以下の指し手)

▲7七銀△8二玉▲6八金△7二銀▲4六歩(図3)

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(図3は▲4六歩まで)

居飛車は簡素に囲います。

図3の▲4六歩の局面では△4四歩から歩交換を目指される順が気になりますが、それは以下▲4七銀△4五歩▲同歩△同飛▲4六歩△4二飛▲3六歩△6四角▲4八飛△4五歩▲3七角(図4)

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(図4は▲3七角まで)

…といった進行で居飛車不満はありません。

4七の銀が動きにくくはなりますが、居飛車は右辺の完成形をツノ銀として想定しているため目指す形への干渉は受けておらず、手得出来た〜…くらいの気分でいれば良いと考えます。

 

(図3以下の指し手)

△3三銀▲4七銀△2四歩▲3六歩△2二飛▲3七桂△5二金左▲3八金△6四歩▲7五歩△6三金▲7六銀(図5)

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(図5は▲7六銀まで)

図5の居飛車陣を見て違和感を覚える方も多いと思います。右金は囲いから離れ、囲いの銀も玉から離れ…といった調子で、堅さではとても美濃囲いに対抗出来るようには見えません。

実際、個人の感想ですが居飛車はここからの数手で非常に細心の注意を払う必要があるように思います。下手に開戦されたり、隙を見せたりしてしまうと途端に勝てない将棋となってしまいます。

 

(図5以下の指し手)

△5四歩▲5六歩△4四銀▲4五歩△5三銀▲7七角△3三角▲2九飛△8四歩(疑問手)▲8六歩△8三銀▲3三角成△同桂▲7七桂△7二金▲8九飛(図6)まで居飛車作戦成功

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(図6は▲8九飛まで)

振り飛車が自然な駒組みを進める中で、△8四歩とまずい手を指したケースの居飛車成功例が図7の形となります。次の▲8五歩からの玉頭攻めが厳しく、一方で後手からの有効な攻め筋はありません。△2五歩▲同歩△同桂のような筋も、先手に歩と桂馬と手番を渡してしまう上に飛車を成り込める見込みもなく、やり辛い順です。

なお、▲7七角△3三角~▲3三角成△同桂の交換を入れたのは後に▲5一角の攻め筋を見せて△7四歩のような反発を牽制する狙いです。

図7に至る変化の中で△7二金に変えて△7二飛のような手が気になりますが、それには▲5七角(図7)と自陣角を打ち、攻めを受け止めつつ急所の8四を睨んでこれも居飛車ペースとなります。

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(図7は▲5七角まで)

 …このように、振り飛車が駒組みに隙を見せた場合、組み上がった時点で相当なリードを奪うことが出来るのがこの戦法の特徴です。

 

次回からは振り飛車側の対策や、穴熊について見て行きたいと思います。

 

今回はここまで。ありがとうございました

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。あるすです。

 

2017年6月末に初めた4人による共同ブログも、無事(?)半年が過ぎて新年を迎えることができました。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

 

さて半年経って新年になったということで、メンバー全員の新年の挨拶を載せようと思います。

...とその前に、これまでの記事の集計を取りました。

総記事:37記事

Ray:15記事

やきとり:11記事

あるす:6記事

ふりーじお:3記事

全員:2記事

こうして見るとやはりRayやきとりの更新がこのブログの存続に一役買ってることがわかります。

今年は頑張って更新しような関西新人王!

 

 

それでは4人それぞれの新年の挨拶に移ろうと思います。上に挙げた記事数の順に載せます。

 

 

Ray

 明けましておめでとうございます!

 2017年は大学将棋の厳しさを教え込まれた一年でした。何の結果も残せず悔しい思いをすることしか無かったです。
 ただ、やはり団体戦王座戦に出場したり、多くの経験を積むことが出来たのも確かで、それをこれからの将棋人生に活かしていけば、とても有意義な一年だったと思えるのでは無いかなぁと感じます。
 2018年も、'98将棋ブログを暇な時にでも見ていただけたら嬉しいなー、と思います。今年も宜しくお願い致します。

 新年の抱負…ということですが、ブログ名の通り我々は今年成人するんですねー…時の流れには抗えません。

 私個人として、今年一年の目標は中部の理事長としての仕事をきっちりと務め上げることです。学生棋界を盛り上げて行けたら良いですねー

 それと、富士通杯出場と王座戦出場!それが叶えば全国でも結果を残せるように日々鍛錬を積んで行きたいです

 改めて、今年一年も宜しくお願い致します!

 

 

やきとり

 明けましておめでとうございます。

 まずは2017年の振り返りから。
2017年は今までで一番将棋に集中出来た年でした。大学の将棋部に入るまでは指す相手がいなかったし、受験勉強もあってそれどころじゃなかったので。
 大学の将棋部は、部室すら無かった高校時代と比べると、強い先輩方といつでも指せて色々な棋書が読み放題という楽園のような場所でとても楽しかったです。
 あと今年は、これから大学将棋で付き合っていく人たちと知り合うために意図的に遠征するようにしていました。費用の関係であまり行けなかったですが、それなりに達成出来ました。
 最後に棋力面について。分かりやすく将棋倶楽部24のレートで言えば500ほど伸びました。今までの勉強法との違いは、詰め将棋を解く時間が序盤を考える時間に替わったことと、実戦の機会が増えたこと。色々な棋書が読めて、いつでも部員と指せる大学将棋部の恩恵が大きかったです。
 以上が2017年の振り返り。
 今年の目標はフル単(!)することです。去年は5単位ほど落としてしまったので…… 将棋の方は特に目標が無くても続けられるので、努力に見合った結果が出ると思います。それと将棋部の副部長と、中四国学生将棋連盟の書記にそれぞれ就いたので、任せられた仕事をしっかりこなしていこうと思います。
 最後に、今年もよろしくお願いします。

 

 

あるす

  新年明けましておめでとうございます。

  2017年は自分にとって新しい環境に身を置いた1年でしたが、なかなかすぐの結果が出ずに苦労しました。この共同ブログメンバー4人のうち一番結果を出せなかった自覚はありますが、レートはある程度伸びているため、着実に地力は着いていると信じて今年も1歩ずつ進んでいきたいと思います。

 さて年が変わり、2018年が来てしまいました。我々1998年生まれにとって、20年目の節目の年となります。子どもの頃はあれだけ大人になりたかった自分が、最近では大人になりたくないモラトリアムの時期を迎えてしまい、どうにもおかしく思えてきます。我々も今年は大学2年目ですが、おそらく3年(3回生)になるとだいぶ忙しくなると思うので、今年が将棋に真剣に打ち込める最後の年になるかもしれません。今年1年が棋力を伸ばす勝負だと感じています。

 今年の個人の目標は24六段で安定できる程度に相当する棋力を付けることです。最近、序盤・中盤・終盤全てにおいて抜けが激しいことに気づかされているので、少しずつ弱点を埋めていきたいです。

 また、来年度から関東大学将棋連盟の幹事を務めます。まだ関東に身を置いてから日が浅く、右も左もわからない状態ですが、選手が各々の力を出しきり、円滑に大会が進行する一助となれるよう努力します。

 2018年がこのメンバー4人にとって、またこのブログを読んでくれる大勢の方にとっての飛躍の年となりますように。

 それでは今年も'98将棋ブログをよろしくお願い致します。

 

 

ふりーじお

 あけましておめでとうございます。
 今年の抱負をということで、私は「将棋と上手く付き合う」ことを挙げたいと思っています。ありがたいことに仲間にも恵まれ、将棋との付き合いも10年ほどになりました。しかし長い付き合いゆえに将棋を楽しむ心も薄くなりました。勝負の厳しさとコツコツ努力する難しさに苦しむことも多くなり、何とかそれなりの結果は出してきましたが将棋をやっている意味を見失っているような気分もありました。昨年居飛車党に転向したのも将棋を楽しむための試みでした。
 新年早々に湿っぽい話をしてしまいましたが、とりあえず今年はこのブログを頻繁に更新できるよう頑張って行きたいと思いますので応援宜しくお願いします。

 

 

それでは、今年も'98将棋ブログをよろしくお願い致します。

一年を振り返って

こんばんは。あるすです。2017年ももうすぐ終わりますね。

今年はこのブログのメンバーは受験を経験して大学将棋の世界に参加する変化多き1年でした。今回、今年1年を全員で振り返ってみました。雑談垂れ流しで正直中身のある話ができたとは思っていないので、軽く流す感じでお読みください。

 

 

~受験編〜

ー方向の決定ー

Ray(以下R)

あるす(以下あ): その記事の反面教師編近いうちに書きたいんだよなぁ

あ:みんな去年の新年迎えた時、受験の勝算はどれくらいあった?

ふりーじお(以下ふ): 8割かなぁ(自信過剰)

あ:つよい

R50~60%くらいのつもりでいた。センターで転ぶまでは。

あ:僕は新年の時点では6割くらいだと思ってた

ふ:ストレスやばかったし新年はあんま勉強してなかった

やきとり(以下や): なるようになると思って特に何も考えてなかった(小声)

ふ:なるようになるそれはそうね

あ:結果的にみんななるようにはなったわけだ

R浪人はみんな選択肢にあったん?

や:浪人はなかった

あ:自分がもう1年で伸びるタイプじゃないのはわかってたから浪人はしたくなかったな

や:まあ皆おめでとうということで、ブログに書けるような話は僕にはない

あ:あれ、僕以外全員第一志望合格?

R( ゚ー゚) ( _)

あ: みんなつよいなぁ

や: 第一志望は岡山だったけど、センター受けてから愛媛に変えた

あ: なるほど

ふ: ただ受験って唯一将棋から距離を置いた時期だった気がする

あ: わかる

や: 僕も将棋から距離置いてミリオンダウトとかポケモンとかwotやってた!

R ずっと漫画読んでた

ふ: 将棋との付き合い方?を考える機会だったかなと

あ:選手権終わってからネット含め1局も指さなかったけど、落ちた今となっては良いのかどうかわからんなぁ

R 将棋ストレス溜まらん?趣味は受験の間も必要だと思ったけど、将棋だけはやる気せんかった

や: 負けてイライラすることはあってもストレスが溜まることはなかった。他のことやってたのも単純にそっちの方が楽しかったから

あ: きみ将棋やる才能あるねぇ!

R 俺には無いモノを持ってらっしゃる(^_^;)

や: 僕の場合、むしろちょっとやらなかったときの方が勝てる気がするんだけど

あ: やりすぎると視野が狭くなっちゃうかもね。やらなすぎると読みがガバくなるけど

 

 

~入部編~

ー変化の時期ー

あ: 入部前と入部後で変わったこととかある?

や: ある!!

R ほう、気になる

や:部室すらなかった高校時代と棋書読み放題強い先輩と指し放題の今とでは環境が全く違う

あ: 環境の変化ね

R 勉強法は確かに変わったかも。大学の将棋部、棋書があるのめちゃくちゃでかい

ふ:棋譜並べにするようなったかな

あ:30-60でマジで勝てなくて焦った

R中部は地区大会ぜんぶ秒読み30秒だから、今回王座戦出場が決まってようやく60秒の練習始めたぐらい

ふ:30秒はきっついな

R理事長の権限を行使して持ち時間を変えたい…(変えない)

あ:60秒勝てないけどいっぱい考えられて楽しい

ふ:僕は持ち時間増えるのが嬉しくてしょうがなかった

や:僕も持ち時間は多い方が良いと思ってたけど 60秒だと延々粘られるし(時間的に)、長く考えても良い手が指せるわけではないから もう少し持ち時間短くても良いかなって感じ

や: あ、けど終盤読みきるためにはやっぱり60秒欲しい!

あ: 持ち時間長い粘り強いのが大学将棋の醍醐味な気がするからなぁ

R 積極的に遅延かまして運営に迷惑を掛けていけ

あ: 北大O澤さんが京大戦で指し手だけでルールに介入した話すき

ふ: 早く終わらせたつもりだった(H川氏談)

や:

R 流石やなぁ(笑)

 

 

~春季編~

ー洗礼の時期ー

R 各地区大会の話でも

あ: 個人戦1回戦負けして大学将棋の洗礼を浴びた気持ちだったなぁ。今思えば時間の使い方が下手くそだった。

ふ: 二回戦で優勝者にやられましたね

R 俺はベスト16で序盤に金ポロした、割とトラウマ。

や: 予選でH仁さん、本戦ベスト32でH谷川さんと当たった。 特にH谷川さんは強烈で感想戦でめちゃくちゃ深い読みを披露されてカルチャーショック受けた

ふ: いままで勝てなくて当然と思ってたトップの人たちに勝つことが求められてるのを感じたってのはあった

R なんというか、春はみんな「思い知らされた」って感じなんね

あ:団体戦はどうだった?

あ:僕はやっとこさメンバー入って消化試合と化した最終戦で育成で出されてボコボコにされて「このままじゃやべぇ」ってなった

や:僕は初団体戦でたくさん負けて泣いた;;

ふ:悲しみの0-1

あ:同士

Rフルで出してもらって4-1だったけど、名城戦で戦犯踏んで胃が千切れるレベルで悔しかった。

ふ:主力として戦ってるのは羨ましい

あ:春季は痛い思い出が多いねぇ

Rみんな、春に色々と痛い思いしてけっこう意識変わったのでは?

あ:高校までは序盤の詰めが甘すぎた…

ふ:そもそも居飛車党に転向したの春だしなぁ

Rふりーじお左利きだし飛車遠くて不便なんじゃ無いですか???

ふ:自玉ばっか手入れるから大丈夫()

や:高校時代から思ってたけど 序盤知らなすぎたから勉強しないととは思った

あ:序盤から丁寧さを要求されるようになったなぁ

Rフィーリングじゃダメだって思い知らされたよね

ふ:将棋界全体でもかなり序盤が変わってた気がしない?

あ:ソフトの序盤の影響とかで序盤から手を抜けない方向に全体としてもなってたかも

や:序盤が変わってる気はしたけど元から知らなかったからイーブンみたいなところある

R我々もソフト使い始めたね

や:ソフトがないとブログ書けない><

あ:非常にわかる

 

ー新人戦ー

あ:うちは新人戦春季開催だったから新人戦の話しよう

あ:関西新人王どうぞ!

R関西絶起新人王さん!?

や:なんか突然新人王になってて驚きました

R申し訳ないけど、ふりーじおが結果残してネタになる気しかしなかった

ふ:新人王()になっててつらたん

R高校時代もお前ずっと竜王()って呼ばれとったやんけ、慣れっこやろ

ふ:居飛車覚えてすぐに結果が出て驚きでしたね

あ:居飛車の優秀性を証明してしまったわけだ

ふ:部室で指して上のレベルが見えたのは大きかった

あ:強豪校の恩恵やなぁ

R俺は同校対決で負けて、決勝の名城対決を止められなかったのが心残り。もう二度と出られない大会だからなぁ悔いしか残らない

あ:同校対決( ;  ; )

R同士よ

あ:僕はベスト16で気持ちよく吹っ飛ばされたからあんまり悔いはないなぁ

Rうーん、どの大会を思い出しても苦い思い出しか出て来ない!

や:秋季まで早く話進めるぞ!

 

 

~夏季編~

ー交流の時期ー

あ:夏休み長いうれしいってことしか思い出せん

R鈍行で日本の端から端までガタンゴトンしてた記憶しかない

や:夏休みは広大合宿と名大合宿に参加した

や:それでもあっという間に終わってしまった……

Rやきとりホントよくうちの合宿来たよ

や:良い旅館取ってるし、最初はもっと色んな大学の人たちが集まると思ってたらほぼ名大で痺れた

あ:愛工豊技合宿たのしかった

R夏は交流の季節だったかな

や:合宿に参加したのはこれから大学将棋で付き合っていく人たちと知り合う意味が強かった。春には高知工科大に行ったりもしたし

R知り合いが増えたのは本当に良かった

あ:選手権行って高校時代思い出してしんみりしたりもした

や:そういうの僕には出来ないから羨ましいと思ってた。母校の将棋部存在してるか分からないという……

あ:( ;  ; )

ふ:車校でいいなーって言ってた

R来年の夏は免許取らなきゃ()

あ:ぼくも。。

 

 

~秋季編~

ー飛躍の時期ー

あ:皆さん飛躍の時期でしたかね

や:秋中四団体戦3-2(決勝点2回)個人戦4位!

ふ:つよい

Rやきとりベスト4凄すぎた

あ:何が実ったと思う?

や:うーんやってきたことはと言えば序盤の勉強と実戦くらいかな。特に研究があったわけじゃないけど、棋書を読み漁って知識が増えたから序盤で困ることは少なかった気がする。あと良くも悪くも逆転が1個もなかったと思う。こっちは実戦の機会が増えたおかげか直感が冴えてた。

あ:逆転ないのはいいなぁ。実戦増やさなきゃと自覚しました

ふ:ウォーズで圧倒的成長!

あ:ウォーズほとんど役に立たん(暴言)

ふ:僕は第一感が弱いからその対策かな

R俺は夏終わり頃から将棋が嫌になって、惰性の棋譜並べしかしなくなってしまった。結果として伸びてないどころか明らかに弱くなったし、やっぱり実戦積まにゃいけんかった。

あ:僕は読みが弱いから24やらなきゃいけないと感じた

 

ー学生王座戦

あ:学生王座戦の話になるけど、先輩たちが本当に強かったし、それ以上に関西の層が厚くて全国を思い知った

ふ:部室で指してた人達キチガイすぎてひいた

や:関東関西がずば抜けてる感じがした

R:立命館、京大、早稲田はずば抜けてる

あ:3位7勝で4位4勝だからな…

あ:あと大学ごとに将棋観の違いも感じた。うちはどちらかと言うと繊細で最善を求める棋風が多いけど、京都とかは大雑把というか実戦的な手を選ぶことが多いって気がする

ふ:本番に強い人が多いイメージ

R強い大学ほど強さのベクトルがまとまってる印象を受けたのは確か

あ:一橋すごい

R記事にさせてもらったけど、本当に衝撃だった

shogi98.hatenablog.com

あ:戦略と育成ほんと上手いんだよな

ふ:オーダーもね

あ:個人に頼らない団体戦をやってる

や:早稲田京都は研究を共有してたりしないの?

ふ:してないなぁ。お願いしたら教えてくれるくらい

あ:指す戦法近い人同士でLINEで研究グループ作ったりはしてるけど、基本的に個人研究がメインかな

や:部活はひたすら実戦?

ふ:部としての活動があんまなくて

あ:毎週土曜に研究会やってるけど、対局だけだね

ふ:毎週やるのいいなあ

ふ:そういうのないのが立命との差だって後悔してたけど

あ:あー

や:あまり活動してないのか

ふ:そうね

や:京大って毎年強い印象だから 部として何かやってるのかと思ってたけどそうでもないのか

あ:頭が強いからなぁ

ふ:だからあの人達あんな強いと思ってなかった

R来年から俺らも後輩が入って来て先輩と呼ばれる立場にもなって、少しずつ部を作っていく側の人間になる上で、部のあり方とかを考えたりする必要はあるのかも

あ:これからのことを考えていかないとねぇ

 

という感じでまたも未来へ考えることが増えたところでこの記事を終えようと思います。

皆さんよいお年を!

学生王座戦自戦記(あるす)

個人としての記事は3ヶ月ぶりになってしまいました。更新を絶やさないでくれたれいくんとやきとりには感謝しています。

 

今回、関東第一代表校として学生王座戦に出場しました。

私の出番は最終戦のみでしたが、それまでに先輩方や同輩の強さ、またそれを上回る立命館や京都の層の厚さを実感していました。

今回、その最終戦の自戦記を書いていこうと思います。

 

 

 

~対局前~

第7局、第8局で京都・立命館に敗れ、また他大があまり勝ち星を伸ばさなかったため、早稲田の3位が確定しました。ということで、最終戦は完全なる消化試合になったので育成オーダーとして最終局の岡山大学戦に出場させていただきました。

出る場所が決まって席に着こうとすると、対局相手がフォロワーのゆきだるまさんであることを知りました。

世間は狭い...

 

 

~対局開始~

初手から

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △6二銀

▲2五歩 △3二金 ▲7八金 △8五歩

▲7七角 △1四歩 ▲4八銀 △7四歩
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △7三銀

▲2六飛 △2三歩 ▲8八銀 △6四銀

▲5八金 △7五歩 ▲同 歩 △7二飛

(下図)

f:id:shogi98:20171229205315p:plain

対局が始まり、落ち着いて指すことをひたすら心がけてました。戦型は、最近のテーマであった早繰り銀を採用。ただし大会前に序盤を見返すことを怠っていたので指し手の裏付けがあまりできていない状態で指していました。反省です。

仕掛けた局面ですがこの局面になってから▲2五飛が嫌だと思うようになりました。

▲7四歩〜▲8五飛となると悪そうなので、△7五飛とぶつけるか、最悪▲7四歩に△8二飛と戻ることも考えていました。

序盤で反省しているようではいけませんね。大会に出るだけではしゃいでいて詰めが甘かったです。 

 

 

〜好調?〜

上図以下

▲6八角 △7五飛 ▲7七銀 △3四歩

▲7六歩 △7四飛 ▲6六歩 △7五歩

▲6七金右 △7六歩 ▲同 金 △7三桂

▲7五歩 △同 銀 ▲同 金 △同 飛

▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 (下図)

 

f:id:shogi98:20171229205441p:plain

本譜は無難な展開になって一安心。

金銀交換を果たし作戦勝ちになりました。

上図の歩交換は横歩取りが狙いだとは思いましたが、△2三歩だとその瞬間▲7六歩の変化もあって嫌だな〜とあまり考えずに△7六歩▲8八銀を決めたのですが・・・

 

 

〜雲行きが...〜

△7六歩 ▲8八銀 △2三歩 ▲3四飛

△2五飛 ▲9五角 △2九飛成 ▲5八玉

(下図)

f:id:shogi98:20171229205506p:plain

先に飛車を成り込んで悪いはずはないのですが、▲9五角が妙に受けにくい。この端角が生じたのが△7六歩の罪でした。

上図で10分くらい長考しました。

当初の読みは△7二金。以下▲7四歩△9四歩▲8四角となってどうも思わしくない。△8一桂や△8三金も考えましたが、▲7四歩があるところに過剰投資している感があってなかなか指しきれず...

 

 

〜怪しくなる〜

△5四桂 ▲7三角成 △4二玉 ▲5四飛

△同 歩 ▲4五桂 (下図)

f:id:shogi98:20171229205604p:plain

▲9五角を受け流す方針で△5四桂を選択しました。

家に帰って振り返ってみたら、ソフトも△5四桂を推奨していて安心しました。

しかし本譜のように飛車を切って▲4五桂と封鎖され、実戦的にかなり嫌な形になり、まくられてもおかしくないと思うようになりました。終盤にかけてどんどん相手の手が伸びてくるので、かなり焦りを感じていました。

 

 

〜逃げきれるか〜

△3三金 ▲6三馬 △3四金 ▲5三桂成

△3三玉 ▲3六桂 △1三角 ▲5四馬

△3二金 ▲2四歩 △4九飛 (下図)

f:id:shogi98:20171229205628p:plain

すでに30分を使いきっていましたが、一手ごとに50秒は考えるようにしていました。これはこの一手の時も同様で、自分が終盤に問題があるのは自覚していたため大会前から絶対この一手でも時間は使おうと決めていました。あと、この時は隣でぽるんがが指していたので、恥ずかしい手を指さないように意識していたのかもしれません。

さて本譜、自信は全くなかったですが、とりあえず詰めろをかけようと△4九飛と下ろしました。この一手によって龍を引いて受ける展開がなくなったので、勝率を下げる手だと指していて感じました。

 

 

〜水面下の敗着〜

▲2三歩成 △同 玉 ▲2四歩 △1二玉
▲2三銀 △同 金 ▲同歩成 △同 玉

▲2四歩 △同 角 ▲同 桂 △6九飛成

(下図)
まで80手で後手の勝ち

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1度目の▲2四歩に△同角と取るか本譜の△1二玉とするかで迷いました。将来の▲2四桂の目標から外れようと一度玉を逃げましたが、これも勝率を下げる指し方だったような気もします。

最後は相手の見落としもあり頓死で幕を閉じました。

良いとは思っていましたが、かなり大変と感じていました。実際、本譜の▲2四同桂に代えて▲3九金と受けられた後の感想戦

僕「玉がここまで逃げてきたら△7四金と打つつもりでした」

ゆ「それは▲4一角で」

僕「あァアアーー!!」

読み筋に完全に敗着まっしぐらの手がありました。そのまま一手50秒ずつ考えていればこうはなっていないと信じたいですが、もしかしたら本当にまくられていたかもしれません。

 

 

〜総括〜

先にも触れたように、私はこの9回戦に出るまでずっと対局に出ていなかったのですが、出場してみて思ったのは、全然手が見えないことです。今大会前後が不調だったのと持ち時間が削られたこともあるとは思いますが、事前の部内での対局に比べて恐ろしいほど手が見えなくてびっくりしました。その状態の中できっちり勝ちきっているレギュラーの方々は本当に強いんだと実感しました。実際に、観戦したり一緒に指している時の安心感は確かなものでした。素晴らしい環境にいられることに感謝して、これから育成オーダーとしてではなく勝ち星を上げるために団体戦に出場することがかなうよう、頑張っていきたいと思います。