'98将棋ブログ

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関東・中部・関西・中四の同期5人による共同ブログです

中部秋季個人戦 自戦記(Ray)

今日はいつもより、エンターキーを叩く音が高く響き渡ります。

 

 

 

十傑戦に繋がる秋季個人戦ですが、結論から言うとファンタスティックな終盤を披露して死にました。

怒りに任せて振り返ります。まったくもーーー…

 

 

~~~~~~

 

 

先手:castle先輩

後手:私

△3四歩▲2六歩△4二銀▲7六歩△3三銀(図1)

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(図1は5手目△3三銀まで)

便宜上先後を入れ替えて表記します。

相手は4年生のcastle先輩。どうしてうちの大学は同士討ちばかりなのか…

(大学入学後の私の個人戦は17局中7局が部内戦。勝っても負けても後味が悪いから部内戦はもう嫌だ…)

castle先輩とは昨日部活で数局指したのですが、その際

「5手目▲6六歩として矢倉を組むのは左美濃急戦に苦しめられている印象がある」と仰っていて、本譜のオープニングも△3三銀(図1)と来るだろうな、と思って進めました。

某将棋ブログの知人が「5手目▲7七銀を終わらせる」とカッコイイことを言ってましたが、私はその形の研究をしていなかったので自分の組みたいように陣形整備を進めることに。

 

(図1以下の指し手)

▲7八銀△8四歩▲4八銀△3二金▲6六歩△8五歩▲7七角△7二銀▲6七銀△7四歩▲7八金△6四歩▲5八金△6三銀▲4六歩△5二金▲6九玉△5四銀▲4七銀△4一玉▲5六銀右△7三桂▲3六歩△9四歩▲9六歩△4四銀(図2)

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(図2は31手目△4四銀まで)

雁木に構えました。理由としては受けに回りたかったからです。

しかし、図2の△4四銀まで組まれると、△4四歩不突きを活かされている上、△5五銀左といった攻め筋も見せられており非常に嫌な展開です。

仕掛けられて潰されたら仕方ない、安心させないように反撃筋だけ見せようと思ってここからの数手を進めました。

 

(図2以下の指し手)

▲2五歩△6三金▲2四歩△同歩▲同飛△1四歩▲2五飛△2三歩▲7九玉△5二玉▲6八金右△8一飛▲4五歩(図3)

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(図3は44手目▲4五歩まで)

△6三金と△5二玉のところで後手は計15分ほど消費されました。

仕掛けの成否を確かめられてたのだと思いますが、自玉の薄さの兼ね合いもあって全ての変化を読み切るのは非常に容易でない局面だったと思います。

相手の考慮時間の間、仕掛けを見送られるのなら△5二玉~△6二玉~△8一飛とされるだろうな、そう進むならこちらも玉を固めよう、と考えていて、実際本譜もそう進みました。

本譜は△6二玉の前に△8一飛だったので、なんとなく咎めたくなり▲4五歩(図3)と突きました。

△5五銀左が怖い手ですが、△7二銀の筋を残したまま開戦するのは後手も怖いと踏んで銀を引かせました。

後手は2手損ですが、先手の▲4五歩も争点を作ってマイナスの手なので、微妙なところだと思います。

 

(図3以下の指し手)

△3三銀▲2八飛△6二玉▲8八玉△1三角▲4八飛△4一飛▲1六歩△2二角▲4九飛△4四歩▲3七桂△4五歩▲同銀△同銀▲同飛△4四銀▲4九飛△3八銀(図4)

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(図4は63手目△3八銀まで)

4筋で開戦しました。こちらは△4四歩と突かれた瞬間に▲4五桂と跳ねて受ける読みで、手待ちのつもりで▲1六歩と突きましたが、▲1五歩を警戒されたのか△1三角と引かれました。

指された時はありがたいのかなと思っていましたが、端角より居角の方が働きそうでもあり、結果的にこの交換は損になってしまった気がします。

本譜4五の地点で駒がぶつかり、銀が捌けたと内心ほっとしていましたが、△3八銀(図4)を見て焦りました。受けているつもりだったのに、こちらの攻めが切らされているような変な感覚に陥って、平常心を取り戻すのに少し時間が掛かりました。

ここからの順は、是非はともかく自分らしい順だったように思います。

 

(図4以下の指し手)

▲4四飛△同飛▲4五歩△4一飛▲6五歩△2九飛▲7五歩△8六歩▲6四歩(図5)

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(図5は72手目▲6四歩まで)

飛車を見切りました。駒損ですが、3八の銀は働かないと踏んで玉頭で戦いを起こす方針にシフトしました。

しかし、▲7五歩が凡ミス。すぐさま▲2二角成△同金▲5五角(図6)とすれば決まっていました。

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(図6は変化▲5五角まで)

▲7五歩が甘く、△8六歩と突かれた瞬間に事態がただならないことに気付きました。自玉はほんの数手しか持ちません。

△8七歩成は▲同金で、△7七角成は▲同金右で耐えて、敵玉にどれほど手が掛かるか。

▲6四歩は非常手段のつもりで、もし一気に決めにこなければ▲6九歩と打って耐えようというもの。これも▲6三歩と叩けなくなるので勝てないと思っていましたが…

 

(図5以下の指し手)

△6四同金▲7四歩△同金▲6九歩△1九飛成▲2二角成△同金▲8三角(図7)

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(図7は80手目▲8三角まで)

▲6九歩と打てたのでひとまずは安心。しかし、香車を拾われて玉頭攻めが相当怖い。

下手に金頭を叩いたりすると攻めを呼び込んでしまうので、攻め駒を責める意味で▲8三角(図7)と打ちました。

今度は受けにまわって、正しく対応すれば後手の攻めは切らせると踏んでいました。

 

(図7以下の指し手)

△8四金▲3八角成△8六歩▲同金△8五香▲同金△同金▲7四銀(図8)△8七歩▲7八玉△6四金▲6六香(図9)

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(図8は90手目▲7四銀まで)

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(図9は94手目▲6六香まで)

△8五香もあっさり金と刺し違えて、▲7四銀(図8)と踏み込みました。

詰めろではないのでうまい手を指されたら負けだと思っていましたが、△8七歩は▲7八玉と寄って耐えていると読んでこう進めました。

△6四金は手厚いですが、▲6六香(図9)が厳しかったと思います。金を手放しているため7七に後手の桂馬が利いても先手玉は詰みません。8五の金も質駒になっていて、ここは正しく指せば勝てると感じていました。

 

(図9以下の指し手)

△6五歩▲同香△同桂▲7三銀△5一玉▲8五銀△8八歩成▲同玉△5五角▲7七歩△7五金▲7六銀引△8七歩(図10)

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(図10は105手目△8七歩まで)

△5五角~△7五金で銀の両取りを掛けられましたが、7三の銀は取ってもらえるなら自陣が安全になるのでそれほど怖い手ではありません。

しかし、△8七歩を見て迷いました。取らない方が安全には見えるけど、取って上部脱出を狙っても勝てそうだし…

ここらへんから歯車が狂い始めてた感じはしてました。油断はしてなかったけれど、「どの手も有力」で結果的に判断を鈍らせてしまった気がします。甘かった。

 

(図10以下の指し手)

▲同玉△8六香▲9七玉△7七桂成▲同桂△同角成(図11)▲同金△8五桂(図12)

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(図11は113手目△7七角成まで)

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(図12は115手目△8五桂まで)

△8七歩を払う時点で、7七に殺到される順は読んでいました。

しかし、致命的なことに△8五桂(図12)を見落としていたことに△7七桂成の瞬間気付きました。▲7七同桂△同角成▲同金は変化の余地がなく、既に手遅れ。▲8五同銀とするしかなく、7五の金へのアタリを消されてしまいました。

 

(図12以下の指し手)

▲8五同銀△6九竜▲6二銀△4二玉(図13)

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(図13は119手目4二玉まで)

見落としは痛かったですが、△6九竜はまだ詰めろでなく、勝ち筋はあると考えていました。

 

ここで30秒将棋の中での自分の考えを整理。

(1)ナナメ駒を渡すと自玉は詰む

(2)持ち駒から金が居なくなっても自玉は詰む

(3)これらの条件をクリアして詰めろを掛ければ勝ち

(4)7五の金を抜いて上部脱出を狙うのもあり

…と色々考えた結果、(4)を選択することに。

△4二玉に▲5三銀成とし、△同玉▲6四角~▲7五角として勝ち、という所まで読んでいました。

しかし、次の一手で魔が差し、全てが崩れ去りました。

 

(図13以下の指し手)

▲5四桂△3二玉▲4二金△3三玉▲2五桂打△2四玉▲4六角△3五歩▲8六金△6七竜▲8七歩△7七竜(図14)▲3五角△3四玉▲5三角成△8六金▲同馬△8八銀(投了図)まで137手でcastle先輩の勝ち

(図14は131手目△7七竜まで)

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(投了図は137手目△8八銀まで)

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△4二玉と寄られた局面で、予定は▲5三銀成でした。しかし、

「もしここで▲5四桂と打って、取らずに避けられたら流石に詰ませるだろう。取られたら▲5三角~▲7五角成で、生角でなく馬が出来る上に渡す駒も銀でなくて桂で済む。明らかに▲5三銀成より得だ」

しかし、この「だいたい詰みでしょ」が愚かでした。

本譜▲3二玉と寄られ、後の△3五歩で詰まないことに気付き愕然。

7五の金を外す手段はなくなりました。あとは限られた条件で詰めろをかけるしかありませんが、秒に追われて打った▲4二金が敗着。

気付けば敵玉は詰まず、こちらだけ詰めろになっている。ひどい手順でした

完全に立場は入れ替わり、△7七竜(図14)で必至。

▲5三角成は形作りです。詰めろですが自玉の詰めろは解除されていません。

投了図以下は▲9八玉に▲9七金でも▲9九銀成でも簡単な詰みです。痛い逆転負けでした

 

~~~~~~

 

 

これで、私の今季の個人戦は終わりました。

残すところ秋季団体戦のみとなるわけですが、この大会に懸ける思いは格段に異なります。

 

春季団体戦では、まだ入部して僅か一ヶ月の私を先輩方の采配で全局出させていただきました。

結果として、優勝決定戦では3-4負けの戦犯を踏み、非常に悔しい思いをすることに。

しかし、入部したてでまだ右も左も分からなかった頃から少し時が経って色々分かるようになると、自分の負けがどれほど重いものであったかを改めて感じるようになりました。たぶん、この悔しさは一生消えないでしょう

 

うちの部活は本当に仲が良いと思います。同級生同士の気のおけない関係もそうだけれど、1年生は先輩方に本当によくしてもらっている。

そんなチームメイトへの恩返しの為にも、私自身もっと頑張ってチームに貢献したいと思うし、皆も全国へ行くという目標を同じくして頑張って行きたいと思うのです。

 

名大勢ーーーー!見てるかーーーー?フラーーッシュ!!!!

秋団体頑張りましょう!