'98将棋ブログ

'98将棋ブログ

関東・中部・関西・中四の同期4人による共同ブログです

学生王座戦自戦記(あるす)

個人としての記事は3ヶ月ぶりになってしまいました。更新を絶やさないでくれたれいくんとやきとりには感謝しています。

 

今回、関東第一代表校として学生王座戦に出場しました。

私の出番は最終戦のみでしたが、それまでに先輩方や同輩の強さ、またそれを上回る立命館や京都の層の厚さを実感していました。

今回、その最終戦の自戦記を書いていこうと思います。

 

 

 

~対局前~

第7局、第8局で京都・立命館に敗れ、また他大があまり勝ち星を伸ばさなかったため、早稲田の3位が確定しました。ということで、最終戦は完全なる消化試合になったので育成オーダーとして最終局の岡山大学戦に出場させていただきました。

出る場所が決まって席に着こうとすると、対局相手がフォロワーのゆきだるまさんであることを知りました。

世間は狭い...

 

 

~対局開始~

初手から

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △6二銀

▲2五歩 △3二金 ▲7八金 △8五歩

▲7七角 △1四歩 ▲4八銀 △7四歩
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △7三銀

▲2六飛 △2三歩 ▲8八銀 △6四銀

▲5八金 △7五歩 ▲同 歩 △7二飛

(下図)

f:id:shogi98:20171229205315p:plain

対局が始まり、落ち着いて指すことをひたすら心がけてました。戦型は、最近のテーマであった早繰り銀を採用。ただし大会前に序盤を見返すことを怠っていたので指し手の裏付けがあまりできていない状態で指していました。反省です。

仕掛けた局面ですがこの局面になってから▲2五飛が嫌だと思うようになりました。

▲7四歩〜▲8五飛となると悪そうなので、△7五飛とぶつけるか、最悪▲7四歩に△8二飛と戻ることも考えていました。

序盤で反省しているようではいけませんね。大会に出るだけではしゃいでいて詰めが甘かったです。 

 

 

〜好調?〜

上図以下

▲6八角 △7五飛 ▲7七銀 △3四歩

▲7六歩 △7四飛 ▲6六歩 △7五歩

▲6七金右 △7六歩 ▲同 金 △7三桂

▲7五歩 △同 銀 ▲同 金 △同 飛

▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 (下図)

 

f:id:shogi98:20171229205441p:plain

本譜は無難な展開になって一安心。

金銀交換を果たし作戦勝ちになりました。

上図の歩交換は横歩取りが狙いだとは思いましたが、△2三歩だとその瞬間▲7六歩の変化もあって嫌だな〜とあまり考えずに△7六歩▲8八銀を決めたのですが・・・

 

 

〜雲行きが...〜

△7六歩 ▲8八銀 △2三歩 ▲3四飛

△2五飛 ▲9五角 △2九飛成 ▲5八玉

(下図)

f:id:shogi98:20171229205506p:plain

先に飛車を成り込んで悪いはずはないのですが、▲9五角が妙に受けにくい。この端角が生じたのが△7六歩の罪でした。

上図で10分くらい長考しました。

当初の読みは△7二金。以下▲7四歩△9四歩▲8四角となってどうも思わしくない。△8一桂や△8三金も考えましたが、▲7四歩があるところに過剰投資している感があってなかなか指しきれず...

 

 

〜怪しくなる〜

△5四桂 ▲7三角成 △4二玉 ▲5四飛

△同 歩 ▲4五桂 (下図)

f:id:shogi98:20171229205604p:plain

▲9五角を受け流す方針で△5四桂を選択しました。

家に帰って振り返ってみたら、ソフトも△5四桂を推奨していて安心しました。

しかし本譜のように飛車を切って▲4五桂と封鎖され、実戦的にかなり嫌な形になり、まくられてもおかしくないと思うようになりました。終盤にかけてどんどん相手の手が伸びてくるので、かなり焦りを感じていました。

 

 

〜逃げきれるか〜

△3三金 ▲6三馬 △3四金 ▲5三桂成

△3三玉 ▲3六桂 △1三角 ▲5四馬

△3二金 ▲2四歩 △4九飛 (下図)

f:id:shogi98:20171229205628p:plain

すでに30分を使いきっていましたが、一手ごとに50秒は考えるようにしていました。これはこの一手の時も同様で、自分が終盤に問題があるのは自覚していたため大会前から絶対この一手でも時間は使おうと決めていました。あと、この時は隣でぽるんがが指していたので、恥ずかしい手を指さないように意識していたのかもしれません。

さて本譜、自信は全くなかったですが、とりあえず詰めろをかけようと△4九飛と下ろしました。この一手によって龍を引いて受ける展開がなくなったので、勝率を下げる手だと指していて感じました。

 

 

〜水面下の敗着〜

▲2三歩成 △同 玉 ▲2四歩 △1二玉
▲2三銀 △同 金 ▲同歩成 △同 玉

▲2四歩 △同 角 ▲同 桂 △6九飛成

(下図)
まで80手で後手の勝ち

f:id:shogi98:20171229205659p:plain

 

1度目の▲2四歩に△同角と取るか本譜の△1二玉とするかで迷いました。将来の▲2四桂の目標から外れようと一度玉を逃げましたが、これも勝率を下げる指し方だったような気もします。

最後は相手の見落としもあり頓死で幕を閉じました。

良いとは思っていましたが、かなり大変と感じていました。実際、本譜の▲2四同桂に代えて▲3九金と受けられた後の感想戦

僕「玉がここまで逃げてきたら△7四金と打つつもりでした」

ゆ「それは▲4一角で」

僕「あァアアーー!!」

読み筋に完全に敗着まっしぐらの手がありました。そのまま一手50秒ずつ考えていればこうはなっていないと信じたいですが、もしかしたら本当にまくられていたかもしれません。

 

 

〜総括〜

先にも触れたように、私はこの9回戦に出るまでずっと対局に出ていなかったのですが、出場してみて思ったのは、全然手が見えないことです。今大会前後が不調だったのと持ち時間が削られたこともあるとは思いますが、事前の部内での対局に比べて恐ろしいほど手が見えなくてびっくりしました。その状態の中できっちり勝ちきっているレギュラーの方々は本当に強いんだと実感しました。実際に、観戦したり一緒に指している時の安心感は確かなものでした。素晴らしい環境にいられることに感謝して、これから育成オーダーとしてではなく勝ち星を上げるために団体戦に出場することがかなうよう、頑張っていきたいと思います。