'98将棋ブログ

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関東・中部・関西・中四の同期5人による共同ブログです

終盤の読みの反省記(Ray)

今回は、終盤に絞って短めに。

昨日練習会で指した将棋を振り返ります。

 

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持ち時間は30-60。相手の方はアマチュアの一般代表として全国大会に幾度となく出場されている強豪の方。胸を借りるつもりで挑みました。

戦型は相振り飛車。序盤の手損が響く展開となり、後手から仕掛けられた所を反発して迎えた第1図。

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(図1は△1三角まで)

 

以下▲6四歩△同歩▲6五歩△5五歩▲4四飛と進み第2図。

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最終手▲4四飛はやや勝負手気味に指した手で、取れば▲5四角の王手飛車。しかしタイミング良く払われれば手番と持ち駒に飛車が後手へと渡ってしまうため、正しく指されたら負けかなと思っていました。

 

(図2以下の指し手)

△5六歩▲同歩△5七銀(図3)

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今回の記事で書きたかったのは、この局面での読みの話。

第一感は▲4九金でした。しかし、以下△4四歩▲5四角△6二玉▲2一角成に△6九飛(図4)が厳しそうで負けかなぁ…と、読みを掘り下げることをせず「漠然とした印象」だけで打ち切ってしまいました。

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(図4は△6九飛まで)

しかし、印象に残ったのはこの局面での感想戦での検討。

「この飛車が厳しそうなので…」

「そうだね。以下▲3九銀△2八歩(図5)と進んだ局面で、次の△2九歩成もまだ詰めろにはならないけれど、後手に対して2手先に駒を渡さずに詰めろを掛ける手段が無い(△2八歩に対し▲5四馬も▲6四歩も、次に有効な詰めろさえ掛からない)から、この局面は後手が勝ちそうだと読んで…(以下略)」

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(図5は△2八歩まで)

圧倒されました…

自分が「なんとなく」で打ち切った局面をここまで正確に読み込んで指されていたのかと思うと、実力は当然のこと、将棋に対する姿勢や探究心、何ひとつ敵わないと思い知らされた一幕でした。

 

話を局面に戻します。

▲4九金はダメそうと踏んで、実戦は▲3四飛(図6)と飛車取りを躱しました。

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(図6は▲3四飛まで)

ソフトで解析した所、この局面での最善だったようです。感覚も全く捨てたものでは無いのかなとは思います。

 

(図6以下の指し手)

△4八銀成▲同玉△2六歩▲6七金(図7)△2七歩成▲同銀△5四歩(図8)

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(図7は▲6七金まで)

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(図8は△5四歩まで)

△2七歩成に対しては王手竜の筋があるため強く同銀と取れます。▲6七金は5七の地点を補強しつつ金を玉側に寄せて味が良いかなと思って指しましたが、最善かどうかは分かりません。

最終手△5四歩が、玉のコビンを閉じて△2七飛成を可能にした手。ここから崩れてしまいました。

 

(図8以下の指し手)

▲2六歩△4四金(図9)▲同飛 以下数手で後手勝ち

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(図9は△4四金まで)

▲2六歩では▲2二歩△同飛▲2三歩△同飛▲2四歩と連打する手が見えますが、以下△2四同飛▲同飛△同角と進んだ時に▲2一飛も▲6四歩も詰めろにならず、△8八飛で合駒請求される為、明快に勝てません。手番を諦めて▲2六歩と銀取りを受けましたが、図の△4四金に対応を誤りました。

△4四金には▲1四飛とし、△7九角成に▲1二銀として、なんとしても飛車を渡さない方針を徹底せねばならなかったようです。

秒に追われて飛車を切ってしまってからは、以下良い所なく負け。終盤の読みの浅さや判断力の低さ、その他諸々の弱さを実感した敗戦でした。

 

格上の相手と指して、「惜しかったな」と思うことはあっても、やはり殆ど勝てない。また、自分の方が格上だと思いながら指す相手に対しても、読み抜けや秒に追われて酷い手を指して取りこぼす。そんな負けが自分には多く常に課題だと思いながら指しているのですが、その原因はやはり漫然とした適当な読みの、精度の低さと手数の浅さでは無いかと認識した一局でした。

 

深くまで読むことの大切さを学ぶことが出来た一局だったので、記事に残させて頂きました。