'98将棋ブログ

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関東・中部・関西・中四の同期5人による共同ブログです

先手番箱入り娘急戦 対三間飛車編 §1導入(お酢)

 押忍!お酢です。前回自己紹介をしましたが、今回から本格的にお酢が推す戦法、箱入り娘(メス)の布教を進めていきたいと思います。この戦法は筆者が振り飛車に苦汁を飲まされ、一旦それを吐かされ、それをもう一度飲まされるような苦しみ方をした末、振り飛車党を粛清せよという天命を受けて生まれました。なお、研究は真面目にやっていこうと思います。

Thema1.先手番箱入り娘急戦

  chapter1.対三間飛車

    §1 導入

    まず最初に基本形をご覧下さい

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  この形が対三間先手番箱入り娘急戦の基本図となります。

 すなわち、この仕掛けが成立するか否か?というのが本研究の主要テーマと言えるでしょう。

  次に、なぜこの仕掛けが優秀なのか?なぜ箱入り娘なのか?という点について見ていきましょう。

まず仕掛けの狙いと利点ですが、

1.相手が美濃以上に硬くしたり、左桂を捌かれる前に自分だけ右桂や飛車を捌ける(捌きやすい)
 2.5筋から仕掛けるため、中終盤で5筋に歩が攻防にきく
 3.誘導しやすく汎用性が高い一方で、相手の研究にははまりにくい

の3点を挙げます。特にこの中でも2は地味ながら一番実感しやすいのではないかと思います。

 次に箱入り娘の優位性を挙げていきます。

 ①相手の攻め(例えばこの戦型では3七のと金が頻出)から右金が船囲いに比べて一路遠い
 ②5筋に金がいないことで飛車を回っての攻めや逃げ道となる筋(△3七歩成に対して▲58飛車がピッタリという展開など)ができる
 ③完成が簡単な割には二枚の金が連結して固い
 ④相手の美濃より端から遠いので桂を持ったら端を絡めやすい
 ⑤6筋を突かないので玉が78でもコビンの心配がいらず、馬も引きつけやすい
 ⑥囲う途中の隙が少なく、相手の形次第ではスムーズに穴熊に組めて作戦勝ちを狙いやすい

 ⑦オリジナリティー

以上7つを挙げておきます。これだけでも箱入り娘の隠れた優秀さが分かるのではないかと思います。

 また、三間飛車対策と言う割には形が限定されていて誘導率の低さを心配されるかもしれませんが、後手は変な手を指しておらず、△43銀型では誘導率が高いと言えます。ここで他の形についても箱入り娘から組める対策をまとめておきます

 ノマ三△43銀

     →本仕掛け

 ノマ三△53銀、変則三間

     →⑥の利点を活かして箱入り娘から穴熊に組み作戦勝ち狙い

 石田系

    →▲25歩を決めれば無問題

 角道オープン、△45歩反発

    →角道を突かずに銀を上げて早期の仕掛けを見せるのでやりにくい

 ということで三間ならば必然的に図の形への誘導率が高くなりやすいのです。

さて、ここまで簡易的に戦法の特徴を示してきましたが、具体的な手順を紹介する前に簡潔に戦い方の方針をあらかじめ示しておいてこの記事を終えます。

  ⑴5筋から2筋、3筋と突いて▲3四歩を狙い飛車先を突破する

  ⑵右桂が捌ければ先手ペース

  ⑶角は自分から交換せず相手の手に乗って捌く

  ⑷右銀は捌けなければすぐに引くことを考える

  ⑸相手の攻めはと金ならば受け流して攻め合い、龍に対しては受けを惜しまない

これが基本の方針となります。次回は仕掛けが上手くいきやすく、頻出の形である後手角交換(36手目△45歩)型を見ていきましょう。

  p.s.まだ導入なのに長い...疲れた